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小路幸也/マイ・ブルー・ヘブン-東京バンドワゴン

  • 2009/07/18(土) 09:51:48

マイ・ブルー・ヘブン―東京バンドワゴン
マイ・ブルー・ヘブン―東京バンドワゴン

内容(「BOOK」データベースより)
国家の未来に関わる重要な文書が入った“箱”を父親から託され、GHQを始め大きな敵に身を追われるはめになった、子爵の娘・咲智子。混血の貿易商・ジョー、華麗な歌姫・マリア、和装の元軍人・十郎、そして、がらっぱちだけれど優しい青年・勘一にかくまわれ、敵に連れ去られた両親の行方と“箱”の謎を探る、興奮と感動の番外編。

「東京バンドワゴン」シリーズの4作目。
舞台は前3作から遡ること約65年、終戦直後の東京。
現在堀田家4世代の家長となっている勘一と、既に鬼籍に入っているが見えない存在のまま堀田家を見守り物語の語り手となっている勘一の妻・サチの出会いと結婚に至るまでの顛末を描いた長編です。

勘一の若い頃の話だというのはWebで読んだあらすじで知ってはいたのですが、こんな展開だとは思わなかったのでちょっとビックリしました。
勘一もサチさんもその時代の国の重要機密に影響力のあるようなお家の出身だったのですね。
そのために何も判らないまま危険に巻き込まれつつあったサチを、これまた何も知らないまま勘一が助けたのがきっかけで物語が動き出します。

前3作では堀田家とそれを取り巻くご近所さん中心のホームドラマだった「東京バンドワゴン」とは全然違うキャラクター(元陸軍の諜報部員だの、日本の政財界に影響力のある大人物だの、その部下の日米ハーフの美形青年だの、東北地方一帯を牛耳る大物の父を持つ美貌のジャズシンガーだの、そしてその全てに顔が効く勘一の父親だの)がどんどん出てきて、サチ自身と彼女がご両親から託された「秘密」を命懸けで守る、果ては当時日本を支配していたGHQの幹部と直接対決する、というサスペンス小説のような内容でした。

ただ、そういう流れではありながら、堀田家にみんなが集まって楽しそうにご飯を食べている様子とか、人が行動する基本は相手への思いやりであり、信頼であること、どんな相手にもまずは誠意を持って対すること、など物語の底に流れるメッセージは前の作品と何ら変わりがないので、「東京バンドワゴン」シリーズの一作として違和感なく読むことが出来ました。
その分「サスペンス」の部分が弱くなってしまい何が起こってもあまりハラハラしたりはしなかったという部分はありますが・・・そのあたりは「痛し痒し」ですかね~^^;

いろんなことが起こっていろんな人が出てきますが、一つ一つの設定や疑問にきちんと結末と回答が準備され全てあるべきところに収まっていく展開が見事。
多少唐突+出来すぎな展開もありましたが全体的にはとても面白く読めました。

シリーズ全体に言えることですが、これも映像化しやすそうな作品ですね。
現在の堀田家を描いた作品を連ドラにして、これは2時間くらいのスペシャルでやってほしいです。
原作を大事にしてくれるドラマ化してくれるTV局関係者様、いらっしゃいましたら是非。

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