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高井忍『漂流巌流島』

  • 2009/06/02(火) 09:42:36

漂流巌流島 (ミステリ・フロンティア)
漂流巌流島 (ミステリ・フロンティア)

内容(「BOOK」データベースより)
宮本武蔵は決闘に遅れなかった!?赤穂浪士は浅野内匠頭が殿中刃傷に及んだ理由を知らなかった!?近藤勇は池田屋事件を無理やり起こしていた!?鍵屋ノ辻の仇討ちは都合よく行きすぎた!?人使いの荒い監督に強引に引きずり込まれ、チャンバラ映画のプロットだてを手伝う羽目になった主人公。居酒屋で額を寄せ合い、あーでもない、こーでもないと集めた史料を検討すると、巌流島の決闘や忠臣蔵の討ち入りなどよく知られる歴史的事件の、目から鱗の真相が明らかに…!綾辻行人・有栖川有栖両氏に絶賛された第二回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、挑戦的歴史ミステリ短編集。

ここの所、1冊当たり1~2日でどんどん読み終わっていたので「読むスピードが上がったのかな」とちょっと喜んでいたのですが、この本は読了までに1週間掛かってしまいました。
やはり歴史ミステリーは情報が多いので時間が掛かりますね…。
(といっても、古文書の引き写しとか読み下し文など漢字が山盛りの部分は殆ど読み飛ばしていたのですが^^;)

でも、内容は面白かったです。

登場人物は歴史的な事件を扱ったオムニバスの短編チャンバラ映画を製作することになった監督と脚本家。
その資料として脚本家が集めたその事件の過去資料を元に事件のあらましを説明すると、監督が同じ資料の中から隠された事実を見つけ出す。
それを組み立てていくことでその歴史的事件に一般的に知られていたのとは別の姿が浮かび上がってくる…という構成。

2人が打ち合わせする数時間のうちに事件全体の説明から矛盾点の指摘、新説の解明までが完了するというスピーディな展開のため無駄がないし、話の内容もあまり広がりすぎないので分かりやすかったです。
(途中で殺人事件が起こったりもしないしね…(笑))
その分多少強引なところもありましたが、基本的に作品中に提示された資料の中で推理が完結しているので読者に対してもかなりフェアな内容であったと思います。

表題作他「亡霊忠臣蔵」「慟哭新選組」「彷徨鍵屋ノ辻」の4編を収録。

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