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今野敏『ST警視庁科学特捜班』

  • 2009/05/14(木) 11:08:07

ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
多様化する現代犯罪に対応するため新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、STの青山は一人これに異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。痛快無比エンタテインメントの真骨頂。

「警視庁科学特別捜査班」という架空の部署に所属する特殊な能力を持つ5人のメンバーを中心にしたシリーズの1作目。

普通の刑事たちの地道な捜査活動を描きリアリティを追及した「安積班シリーズ」に対し、超能力とも呼べる頭脳や身体能力、五感を持つ5人のSTたちを主役にしたこちらのシリーズはかなりエンターテイメント性が強いです。

STのメンバー5人それぞれが別々の特殊脳力を持っているんだけど、個性的すぎて(?)却って特徴と名前を覚えられない…^^;
結局どちらもちゃんと覚えられたのは「もう帰っていい?」が口癖の美貌のプロファイラー・青山くんと地獄耳の紅一点・翠ちゃんだけでした(笑)
あとの3人は名前は覚えたけど(赤城と山吹と黒崎)、どの人が何が得意なのかよく覚えてません…。
同じ5人でも安積班の地味な(笑)メンバーズはすぐに覚えたのにな。
しかも一つの場所に(彼ら以外にも)何人も一緒にいるシーンが多いので、しゃべり始まると誰のせりふかよく判らない部分もあったりしてその点でもちょっと混乱してしまいました。

さらに安積班シリーズの場合は、捜査の状況が全て読者に開示されているイメージなのでどこでどうなっているのか何が起こっているのか読んでいるこちらにも判りやすかったのですが、これは実際に捜査に当たる刑事たちが集めてきた事実がSTたち(というかプロファイラーの青山)によってどう解釈されるかが判らないと全体像が見えてこない構成になっているらしく、その辺りが曖昧なまま進んでいくので読んでいてちょっとイライラしました。
しかもプロファイルとか科学捜査がメインになるだけに事件そのものもかなり込み入っているし…。
全体像が見えてきてからは展開がスピードアップして俄然面白くなるのですが、そこに行き着くまでを「長い」と感じてしまいました。
テーマや雰囲気は嫌いじゃないので短編があったらまた読んでみたいです。

ところでこの5人の名前、戦隊ものの登場人物みたい。
だったら紅一点はミドリじゃなくてピンクだよね(笑)

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