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石田衣良『下北サンデーズ』

  • 2008/08/23(土) 10:48:57

下北サンデーズ (幻冬舎文庫 い 32-2)
下北サンデーズ (幻冬舎文庫 い 32-2)

内容(「MARC」データベースより)
春から大学生になる里中ゆいかは、芝居のおもしろさを生まれて初めて教えてくれた劇団「下北サンデーズ」に入るのが夢で…。演劇の街・下北沢を舞台に贈る、弱小劇団奮闘グラフィティ! 『パピルス』連載を単行本化。

う~む…衣良さんは何を書きたかったんだろうか?

弱小劇団とその劇団に魅了され演劇の世界に飛び込んだ少女が、注目され、人気が出て、TVに出て、大手のプロダクションに所属して、映画出演も決まり…と、どんどん劇団すごろくの「あがり」に向かって進んでいく物語なんだけど…ほんとにただ「それだけ」なんだよね。

最初に出てきた「演劇人のビンボー話」が延々語られるのかと思ったらそうでもないし、舞台の様子が詳しく書かれるわけでもないし。
サンデーズやゆいかが「上がって」いく、その過程で起きる出来事(劇団内外でのトラブルや人間関係の変化も含め)が時系列通りにずらずらと書いてあるだけなので、「ふ~ん」とは思うけど登場人物に感情移入するどころか、笑ったり、感動したり出来る部分が殆どなかった。

出てくるエピソードとか、サンデーズの上がり方なんかもあまりにも「ありがち」で意外性がないし、主役のゆいかも性格がよくて、かわいくて、一生懸命で…という何のひっかかりもない女の子だし。
弱小劇団とはいえ舞台に10年も立っている看板女優に敵愾心を抱かせ、彼女のおかげで劇団が上昇気流に乗ることが出来た、と読者も一緒に感じることが出来る強烈な個性が欲しかったな。
せめてもっと劇中劇のシーンをきちんと書いてゆいかがどんな芝居をする女優なのかをアピールして欲しかった。

だいたい、鳥取の高校生だったゆいかが何故下北の小さな劇場に迷い込んで、サンデーズと出会うことになったのかという説明が全くないというのが納得できない。
もともと演劇に興味があったなら多少は判るけどゆいかの場合そうじゃないみたいだし、だとしたらあんな怪しげな空間に一人で入っていくのってかなり勇気がいると思うんだけどなあ。
その辺の説得力がない、というか、説得する意欲が見られないというか。

私も昔は下北に何度も通って小劇団の舞台を見ていた時期があるし、ドラマ化までされたので(1回目しか観ていない)もっと面白いエピソードがたくさんあるのかと期待していたんだけどなあ。

ただ、ドラマ化されたときの「ゆいか=上戸彩」のキャスティングはピッタリだな~と思った。
あ、もしかして最初にドラマありきだったのかな?
(ちなみにドラマは視聴率低迷で予定より早めに打ち切られたらしい…(T_T))

「下北サンデーズ」公式サイト

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