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山本一力『損料屋喜八郎始末控え』

  • 2003/06/12(木) 21:15:15

損料屋喜八郎始末控え
山本 一力
山本一力『損料屋喜八郎始末控え』江戸の下町を舞台にした時代劇。

重厚で上品で落ち着いた文章で書かれた、とても丁寧な物語。
一話完結なんだけど、舞台と登場人物は全部繋がっていて、物語が進むにつれてその関係や人柄が少しずつ明らかになっていく、変化していく様子が無理なく描かれていて読みやすかった。

ただ、あまりにも落ち着きすぎていてちょっと物足りない部分もあったかな~。
それに物語の中心にあるのが「札差」と言う職業(武家の切り米を捌いて金を用立てる)なんだけど、この職業のシステムとか力関係が何だかよくわからなくて途中で話がよく見えなくなることがあったり。
(私は知らなかったけど、もしかして「札差」ってメジャーな職業なの?(汗))

それと最後、一応その話のオチは着くんだけど、物語が進むにつれて派生してきていた細かい事情とかが結構そのままになってしまった部分があるのでその辺がちょっと不満だった。
特に喜八郎と秀弥の関係をあのままで終わらせてしまうなんて!
もうちょっと読者サービスしてくれてもいいんじゃないの~?

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