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吉本ばなな『ハードボイルド/ハードラック』

  • 2001/08/07(火) 12:34:05

ハードボイルド/ハードラック
吉本 ばなな
吉本ばなな氏の作品にはいつでも「死」が身近にあります。
この「ハードボイルド/ハードラック」も一人の女性を通して彼女と近しいもう一人の女性の死と向き合う物語です。
「ハードボイルド」はもう既に死んでしまった彼女の女友達(恋人でもあった)の、そして「ハードラック」はもうすぐ死んでいこうとしている彼女の姉の。
(この2つの作品はそれぞれ独立しています。「彼女」は同一人物ではありません)

それぞれ全く違った状況で、全く違った人間関係を書いているのにそこに流れているのはどちらも穏やかな癒しと諦めのような空気です。
濃密で底の方に何か微かな芳香が流れているような、そんな空気。

「ハードボイルド」の方は、真っ暗な舞台の上、そこだけがぼんやりと明るくなった場所にある椅子に座った主人公が私に向かって語りかけてくるイメージが読んでいる間中、ずっと付きまとってきました。
怖いっていうんじゃないけど、「なんか独特だなぁ、この感じ」と思いながら読みました。

そして「ハードラック」の方は「すごく哀しい」って書き方はしていない、むしろそんな事はもう突き抜けてしまった穏やかさが書かれているのに、私は読みながらずっと泣いていました。
それも私自身「哀しい」と思っているための涙ではなく、ただ涙だけが目から溢れては流れ落ちていく、そんな感じでした。

夜の中で読むとその世界に近づき過ぎてしまうのかも知れませんね。
昼下がりくらいに読むのが丁度いいかな。

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吉本ばなな・ハードボイルド

吉本ばなな本は始めてです。 ハードボイルドとハードラックでは、だんぜんハードボイ

  • From: ランシモ |
  • 2005/09/14(水) 00:05:14
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