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◆Date:2010年03月
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諸田玲子『王朝まやかし草紙』

  • 2010/03/14(日) 13:29:53

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門井慶喜『天才までの距離』

  • 2010/03/07(日) 11:31:12

天才までの距離
天才までの距離

内容(「BOOK」データベースより)
近代日本美術の父・岡倉天心の直筆画が発見された!?「筆を持たない芸術家」と呼ばれた天心の実作はきわめてまれだが、神永はズバリ、破格の値をつけた。果たして本当に天心の作なのか。

先日読んだ『天才たちの距離』の続編です。
前作同様、天才的な鑑定眼を持つ美術コンサルタント・神永美有と大学で美術を教える佐々木昭友の2人が、来歴が曖昧な美術品の価値と意味を探り当てる…という連作短篇集。
「天才までの距離」「文庫本今昔」「マリーさんの時計」「どちらが属国」「レンブラント光線」の5編を収録。

前作は鑑定される「美術品」がまずあってその後ろに「人」がいるという感じだったのですが、今回は「人」の印象が強すぎてその分「美術品」の位置が下がってしまったように思います。
私は前作の位置関係の方が好きだったので、今作は今ひとつ気持ちが入り込めないまま読み終わってしまいました。

具体的にはまず佐々木が神永に必要以上に神永を神格化しすぎているように思えたところ。
確かに神永は天才的な美術鑑定眼を持っているという設定なのですが、読者の私にはそれはあくまで佐々木という物語の視点を通して見える事なんですよね。
その視点であり語り手である佐々木が最初から熱烈に神永を信奉しているため、こちらはその意識に付いていけず置いてきぼりにされたまま読み終わってしまった…という感じ。
物語の性質にもよるのですが、この作品ではもうちょっと冷静な視点の語り手のほうが良かったと思いました。

それに前作にも出てきた佐々木の教え子のイヴォンヌ…ハッキリ言って私は彼女が苦手です。
個性的で周囲と協調せずに我を通し混乱させる…それだけならいいけどその言動の結果を他人(佐々木や神永)に頼ろうとする彼女には全く共感出来ませんでした。

その他の登場人物もみんなすごく自己主張が強かったですね。
唯一安心出来たのは神永と佐々木行きつけのバーのマスターくらいでした…。

それからちょっと納得できなかったのが「どちらが属国」の結末。
確かに対立する2人の名誉は守られたのかもしれないけど、タイトルにもなっている「属国」の問題には全く決着が着いていないんですよね。
そこまで踏み込む意図はなかったのかもしれないけど、タイトルに使った上 本文中にあんな過激なメッセージを載せるのであれば、作品の鑑定だけでなくその意見に対する著者の考えも聞かせて欲しかったです。

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