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◆Date:2007年10月
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川田弥一郎『江戸の検屍官 闇女』

  • 2007/10/31(水) 10:27:30

江戸の検屍官 闇女
江戸の検屍官 闇女

出版社/著者からの内容紹介
医学推理+捕物帳!現役外科医で乱歩賞作家の試みがここに結実。
メスもない江戸で検屍に必要なものは何か。
男の屍と一夜を明かした女。病患死か他殺か、仔細に吟味せよ。
銀簪の変色によって検屍を行う同心・北沢彦太郎は、好色ながらも有能な医師・玄海、人相書の名人にして売れっ子枕絵師・お月ら、おなじみの面々の力をかりて、不可解な殺しの連鎖に挑む。

同心・北沢と友人の医師・玄海の2人が、現代のような近代的な医療設備も知識もない中で不審死を遂げた死体の検屍をする様子が興味深かった。
ただ、その内容(描写)が毎回同じなので何度も出てくるとちょっと単調に思えてしまう部分もあったかな。
仕事の手順なんだから当然なんだろうけど、物語の要素として考えるともう少し工夫があってもよかったのでは。

物語は長屋で見つかった水茶屋の女・お民の死体を皮切りに何人もの男女が次々と謎の死を遂げる連続殺人事件。
いろんな状況が次々出てきてそれをきちんと消化しきれまいまま次に行ってしまうので物語が入り組みすぎていて判りにくいし、その割に結末(動機)が単純でしかも伏線もあまりなく最後に犯人が全部喋ってお終いというアッサリした終わり方だったのが残念。

このくらいの話だったら題材的にも長編ではなく、連作短篇のほうが向いているような気がした。

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尾花紀子 他『どうトラブルを避けるの? ネット体験・コミュニケーション術』

  • 2007/10/08(月) 10:23:06

どうトラブルを避けるの? ネット体験・コミュニケーション術 (子どもといっしょに 安心インターネット)
どうトラブルを避けるの? ネット体験・コミュニケーション術 (子どもといっしょに 安心インターネット)

内容(「MARC」データベースより)
メール・出会い系サイトや掲示板・チャットでのトラブルって? キレさせない、相手を傷つけないためには? 我が家のルールを作る? 母親の視点に立ち、インターネットの心配なトラブルの回避策を事例を中心にやさしく解説。

小中学生くらいの子どもを持つ親御さん(特にお母さん)向けに、「IT教育コンサルタント」の肩書きを持つ尾花紀子氏が同じ(母)親の立場からインターネットを安全に利用するための心がけや対応方法を書いた本。
本書の他に『なにが危険なの?ホームページ・メール・個人情報』、『なにができるの?ホームページ・情報活用術』の2冊も合わせ、3冊のシリーズもの。

メインタイトルだけ見て「ネットトラブルについての事例集」だと思って図書館で借りて来たところ、読み始めてからサブタイトルに『子どもといっしょに安心インターネット』と付いているのに気付いた。
うちには子どもはいないので「関係ないかな」と思ったけど、せっかく借りてきたので一応読んでみたらこれがけっこう面白かった。

直接的に子ども向けではないけれど、子どもよりもインターネットを知らない(かもしれない)親向けの内容なので非常に平易な、しかも丁寧な文章でとても読みやすく書かれているのがいい。
TVや新聞で大きく報道されたインターネットを利用した事件例をたくさん取り上げて、それを参考にしながらどう対応すればいいかが非常に具体的に書かれているので興味を惹かれるし、また非常に理解しやすかった。

私は幸い今までインターネット上でトラブルらしいトラブルに巻き込まれたことはない。
かなり大人になって判断力もそれなりに出来てから利用し始めたこと、それなりに知識やマナー、情報を集めながら利用していること、そして何より好奇心はあるけどそれ以上に小心者+面倒臭がりなので(笑)あまり危ないところに近づかないことがトラブルを回避できている理由だと思う。
それでも自分では全然意識しないうちに危険ゾーンの一歩手前まで近づいていることも時々あるし、それ以外にもネットの事件を見ていると「そんなことまで気を付けなくちゃいけないの?」と驚くことがたくさんある。
インターネットの世界ではホントにあらゆるところにトラップがたくさん仕掛けてあるので、それを如何に素早く察知して避けて通るかが難しい。
しかも、あまりにもそんなことばかり気にしていると、今度は「何を信じていいのか」が判らなくなるという状況になってくるし…インターネットとの付き合いはオトナでもかなりのスキルとエネルギーを必要とするものだと思う。
いわんや子どもをや。

もちろん大人以上に知識が豊富で、勘が鋭くて、きちんと状況判断出来る子どももいるとは思う。
でも、多分大部分の子どもはそうじゃない。
だから自分を守れる年齢になるまでは「親」が守ってあげなければならないと主張し、その具体的な方法が詳しく丁寧に書いてあるこうした本が必要になる状況は理解できるし、正しい姿なのだと思う。

それにしても今の子どもって世界が広くなっていろんなことを体験出来るようになった分、危険も増えて親が心配しなくちゃいけないことも昔とは比べ物にならないくらい多いんだろうなあ。
私が子どものころ親が心配していたのは「転んで怪我しないか」くらいだったんじゃないかな(笑)
住んでいる家も町も狭くてどこにいても誰かの目が届く範囲で、全然知らない人と接する機会なんて滅多になかったもの。
それに対して今は、「そこに居ながらにしてあらゆる人とコンタクト出来てしまう」状況なわけでしょう。
それを全部把握するとなったらかなり大変なことだと思う。

インターネットは確かに危険性を孕んでいるけど、だからといってそのためにその存在を封印することは出来ないところまで私たちの生活に浸透してきてしまっている。
だとしたら、より便利に安全に利用するために利用者がその道具の機能や特性、使い方をよく知ることが必要になってくるんだろうね。
その手引き書の一つとしてこの本はとても判りやすくてよく出来ている。
子どものためだけではなくて、よくわからないまま「楽しい」だけでインターネットをしている大人の入門書としても有効なのでは。


なにが危険なの? ホームページ・メール・個人情報 (子どもといっしょに 安心インターネット)
なにが危険なの? ホームページ・メール・個人情報 (子どもといっしょに 安心インターネット)
なにができるの? ホームページ・情報活用術

なにができるの? ホームページ・情報活用術

 ■尾花紀子オフィシャルサイト

高田崇史『QED~flumen~九段坂の春』

  • 2007/10/07(日) 23:17:53

QED~flumen~九段坂の春 (講談社ノベルス タS- 20)
QED~flumen~九段坂の春 (講談社ノベルス タS- 20)

内容
鎌倉宮、浅草寺、熊野灘……。封印された歴史に導かれ、哀しき殺人の連鎖を解く!!
桑原崇の初恋を終わらせた謎とは!?「QED」シリーズ番外編!!
千島ヶ淵の桜の下、花弁を握り締めて男が死んだ――。中学生の桑原崇は、聡明な女教師・五十嵐弥生に思いを寄せるが、ほろ苦い思い出を残して彼女は消え、崇の胸には一つの疑問が残った。それぞれの青春を過ごしていた、棚旗奈々や御名形史紋の周囲でも起こる怪事件。すべての糸が、一本に美しくつながるQED初の連作短編集。
講談社BOOK倶楽部「本のご紹介」ページより)

QEDシリーズの最新刊。
本屋に行ったら平台に並んでいて、表紙がきれいだったので思わず買ってしまった(笑)

今回の作品は「九段坂の春」「北鎌倉の夏」「浅草寺の秋」「那智瀧の冬」と季節を舞台にした短篇が4編収められていて、それぞれが他の作品とリンクする形で成立している。
こうした連作形式はシリーズ初、とのこと。

この4つの物語に登場するのは崇や奈々、小松崎、岩築などお馴染みのキャラクターたちの過去の姿。
まだそれぞれが出会ってはいないけれど、出会うきっかけになる結びつきが彼らの周囲で起こる事件とともに描かれている。
そして、それぞれバラバラに配置されていた事件が、時を超え空間を超えて一つの事件に集約していく構成はきれいにまとまっていて読みやすかった。

中学時代の崇はクラスの中ではエキセントリックな存在だけど、美人で頭のいい先生に恋しちゃったりしてフツウの中学生っぽい面が垣間見ることが出来たのも楽しかった。

ただ、それぞれの物語の中で披露される(恒例の)歴史蘊蓄がそこで起こる事件と殆ど関係ないというのはどうなのかなあ…と^^;

佐藤愛子『冥土のお客』

  • 2007/10/07(日) 21:29:38

冥途のお客 (文春文庫 さ 18-13)
冥途のお客 (文春文庫 さ 18-13)

内容(「MARC」データベースより)
書斎を訪ねてきた故・遠藤周作、孫の宿題帳をかくすイタズラ狐霊、霊能者・江原哲之と訪ねた幽霊騒動の町…。北海道に別荘を建てたことにより、霊媒体質となって30年、この間に遭遇したあの世からのお客たちとの珍交友録。

佐藤愛子さんの著書って殆ど読んだことがなかったんだけど、何となくイメージ的に「ガハハ系のおばさん」(失礼!^^;)という印象を持っていた。
なので、この本も著者の経験したちょっと不思議な話をおもしろおかしく書いた軽めのエッセイなのかな~と思って読んでみたら…かなり真剣な「死」や「霊」についての内容だったのがとても意外だった。

著者は「霊」や「あの世」の存在を信じるという立場の人らしく、全ての内容は一貫したその主張に基づいて書かれている。
ただ、だからといって読者にその考えに同調することを強要するような書き方をしているわけではないので文章は読みやすい。
特に中山あい子や遠藤周作など同じ作家仲間との霊的なエピソードは興味深かった。

ちなみに私は、今生きている存在が「死んだらもうそれで終わり」だとは思わないけど、それがすぐによくTVとかでやってるみたいに「前世がどうした」とか「霊がどうした」とか「憑依した」みたいな話に直接的に結びつくかどうかは判らない、という考え。
多分これは、実際にそういう体験をしたことがないからだと思う。(したいとも思わないし)
もしかしたら本当にそういう存在があって生きている人に対して何か働きかけたりすることがあるのかも知れないけど、それはきっともっと深くて人知れないところで起こる現象であって、TVとか映像に簡単に現れてしまうもの(の殆ど)とはきっと別なんじゃないのかなぁと思うな。

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