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◆Date:2007年03月
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内田康夫『龍神の女(ひと)』

  • 2007/03/25(日) 09:13:54

龍神の女―内田康夫と5人の名探偵
内田 康夫
4122048109

出版社/著者からの内容紹介
浅見光彦はじめ、大学教授、パソコン探偵、車椅子の美少女など、著者が生み出した五人の名探偵が難事件・怪事件に挑む珠玉の短篇集。

内田康夫氏の名前はもちろん知っているし、TVドラマは何度も見ているけれど著作を読むのは今回初めて。
この作品集は、あの浅見光彦を始め内田氏の今までの作品に登場した5人の名探偵がそれぞれ出てくる短篇集だというので「一気に雰囲気を知るにはいいかも?」と思って読んでみた。

表題作の他、「鏡の女」「少女像(ブロンズ)は泣かなかった」「優しい殺人者」「ルノアールの男」の5編を収録。

結果…う~ん…確かに読みやすいんだけど、どうも話の内容に納得できない部分が多い。

破綻しているというではもちろんないんだけど、「この状況だったらもっと○○しようがあったんじゃないの?」とか「この時はこうなのに、この時は(たまたま)そうじゃないのって何だか都合よすぎない?」とかいう部分がすごく目について気になってしまうことが多かったのだ。

それに、登場人物(というか被害者)がやたらに気が長い!
(特に「鏡の女」と「少女像(ブロンズ)は泣かなかった」)
自分が殺されるかもしれないって状況で何年も暮らした挙げ句、結局殺されちゃうって展開はどうなのよ、と思うんだけどな~。
助けを求めるならもう少し判りやすくメッセージを送らないとね。

この中では「優しい殺人者」が一番ミステリーとしてしっくりくる作品だったような気がする。

あとがきによると内田氏は「短篇が苦手で殆ど書いたことがない」とか。
そんな作家さんとのファーストコンタクトが短篇集だったのが不幸だったのかな。う~ん。

機会があったら今度は長編を読んでみよう。

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三谷幸喜/三谷幸喜のありふれた生活〈1〉〈2〉〈3〉

  • 2007/03/14(水) 12:41:41

三谷幸喜のありふれた生活
三谷 幸喜
4022577193
三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年
三谷 幸喜
402257836X
三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日
三谷 幸喜
4022579307

内容(「MARC」データベースより)
女優の妻、2匹の猫と愛犬とびとの生活、締め切り破りの日々、松たか子など仕事で出会う様々な人たち…。人気脚本家の慎ましやかだがエキサイティングな日々を綴った爆笑エッセイ。『朝日新聞』連載をまとめる。

(多分)現在も朝日新聞紙上で連載中の三谷さんの大好評エッセイ。
何故か急に読みたくなって1巻から3巻まで一気読み。
しかも、「新選組!」当時の部分が一番読みたかったのでまず3巻を借りて、その後2巻、1巻と手元に届いたので、執筆順とは逆の時系列で読んだことになる。

もちろんそれは単なる偶然の結果なんだけど、そうやって読んでみて「あれ?」と気がついたことがある。
何かというと、三谷さんも連載当初はかなり緊張していたのね~ってこと。

「大河な日々」あたりを読むともうかなり余裕があって、その枚数、スペースの中に読者を楽しませるための要素が無駄なくギュッと詰まってるって感じ。
そこから読み始めて、次の2巻目も同様な雰囲気だったので「さすが三谷さん。文章上手いよな~」と感心しきりだったんだけど、1巻目の最初を読んだらちょっと感じが違う。
特に最初の2~3回くらいはなんだか妙に攻撃的で、よそよそしい雰囲気が全体的に漂っていたのだ。

確かにいくら物書きのプロとはいえ、全く自分のホームグラウンドとは違う場所で仕事を始めるんだから緊張もするよね。
しかも天下の(?)朝日新聞で、演劇論でもない日常のエッセイを連載する、なんてことになったら全く何も感じない方がおかしいかも。
その辺りのココロの揺れが垣間見えたのが何となく嬉しかった(笑)
でもそれも最初の数回だけで、その後は慣れない場所なりのベストポジションを見つけたかのように自然体で、飄々とした身辺雑記をまとめ上げ続けているのはやはりすごい。
ビックリするような事件が起こったり、俳優さん、女優さんを巻き込んだ華やかな生活模様が描いてあったりすることは全く(笑)ないんだけど、その分(俳優、女優も含めた)周囲の人たちとの馴れ合いすぎない、でも心の通い合った関係がさりげなく書かれているのが好印象。
それ以外の、本当に日常的な話題についても、テーマの選び方や広げ方、オチの付け方など全体のバランスがすごくよくて、安心して読んでいられる。

私はどちらかというとエッセイは辛口系の方が好きで、こういうほのぼの系はあまり読まないんだけどこれはかなり面白いと思った。
こういう路線で緩くなりすぎずに面白く仕上げるって実はかなり高度なワザなのでは。
そのへんが「さすが三谷幸喜」だと思った。

第一巻:'00年4月4日~'01年9月18日、10月30日
第二巻:'01年9月25日~'02年12月25日
第三巻:'03年1月8日~'04年3月24日
の連載分を収録。

続刊も現在あと2冊出ているようなので、予約しておこうっと。

あ、そういえば、第三巻の巻末で三谷さんが「新選組!」撮影中の慎吾ちゃんと対談してるんだけど、その中で慎吾ちゃんが『大河ドラマの最終回の次の日のスマスマで「新選組!」のパロディがやりたい』って言ってる部分があるのに驚いた。
だってコレ、実現させちゃったでしょ。
日付はいつだったか覚えてないけど(でもやっぱり翌日じゃなくちゃ意味がないから翌日だったのであろう)実際に見て「あ~あ、こんなことやってるよ(笑)」と思ってたんだけど、それはこんな早い時期からちゃんと構想があったのね。
単なる「ノリ」や「勢い」でやってるわけじゃないのか~、ということにちょっと驚いてしまったのでした(笑)

井沢元彦『GEN 「源氏物語」秘録』

  • 2007/03/13(火) 12:38:48

GEN―『源氏物語』秘録
井沢 元彦
4041662109

内容(「BOOK」データベースより)
国文学者・折口信夫のもとに、一通の手紙が届いた。差出人の貴宮多鶴子によると、貴宮家に代々伝わる『源氏物語』は、従来の五十四帖のものと異なり、十七帖しかないという。これは『源氏物語』の原型といわれる『原・源氏物語』なのか?折口の指示により貴宮家に出向いた若き国文学徒・角川源義は、源氏千年の歴史に、日本国家を揺るがす驚愕の事実が隠されていることを知る!―『源氏物語』多作者説を裏付ける『原・源氏物語』の存在を巡り交錯する謎を、独自の視点と卓越した想像力で解明した、長編歴史ミステリー。

源氏物語多作者論から始まって、吉野の山奥の村に隠れ棲む南朝の末裔の家族と彼らを守る一族たち、その村から唯一の後継者の娘を連れだした友人は心中を装って殺害され、彼らが持ち出した秘宝は敵国アメリカの手に落ちる…。
その中で主人公・源義によって「原・源氏物語」の真の姿が解き明かされていく…といった感じで、盛りだくさんな内容の歴史ミステリー。
タイトルから想像していたほど「源氏物語」自体にスポットが当たった内容ではなかったけどそれ以外の部分は読み応えがあったし、内容が濃くて関係が複雑なわりに文章が読みやすくて面白かった。 

特に「源氏物語多作者説」どころか源氏物語の作者は紫式部ではなかったのでは?とか、後小松川天皇と足利義満の関係とその発想の元となったのが原・源氏物語であったとの推論は興味深かった。

でもやっぱり一番ビックリしたのはラストだなあ。
一瞬、その直前までの展開とのギャップが埋まらなくて頭が空白になって、その後思わず笑ってしまった(笑)
あそこまで話を広げておいて、最後に着地する場所があそこだとは!
全く予測もつかないエンディングが非常に印象的な作品だった。


<作家の公式サイト>
井沢元彦の書斎

恩田陸『チョコレートコスモス』

  • 2007/03/10(土) 12:35:07

チョコレートコスモス
恩田 陸
462010700X

内容(「MARC」データベースより)
舞台の上の、暗がりの向こう。そこには何かが隠されている。どこまで行けばいいのか? どこまで行けるのか? 2人の少女が繰り広げる華麗で激しいバトルを描く、熱狂と陶酔の演劇ロマン。

恩田陸版『ガラスの仮面』(という表現でいいのだろうか?)。
昨日の帰り図書館で受け取ったときは「こんなにぶ厚い(516ページ)の?」とちょっと引いたけど、読み始めたら今日半日で一気に読了。
面白かった!(^^)
半年待った甲斐があったというものだ。

最近の恩田陸ってちょっと設定が込み入り過ぎていたり、深刻すぎたりといったイメージがあってあまり食指が動く作品がなかったんだけど、これは当たりだった。
シンプルな構成で、でもパワフルで情熱的。
何よりスピード感がある展開がよかった。
しかも設定が演劇界!
マンガの「ガラスの仮面」も、本物の舞台も大好きな私にはすごく興味深い内容だった。
そっか、演劇を小説にするとこんなふうになるのか。

いくつもの「劇中劇」(というのも変な表現だけど)をふんだんに使って、舞台の上のその「場所」を掴み取るために自分の持てる力を全開にして闘う女優たちの才能のぶつかり合いが丁寧に描かれている構成はとても読み応えがあった。
そしてそれが舞台裏での感情的な駆け引きとは殆ど無縁で、ただひたすらその舞台上だけの力のせめぎ合いを描いているところが私好み♪
よくまあ、こんな変幻自在な展開や演技、演出パターンを考えつくものだなあ。
さすが恩田陸。
時々「簡単そうに書いてあるし言葉の意味は判るけど、実際に演技しようと思ったら難しいでしょ、コレ」みたいな表現があったりするのも、これが舞台やTVではなく小説だからなんだろうね。

天然型天才少女 飛鳥はあまりにも淡々とし過ぎていて感情移入しにくかったけど、その分悩める努力型サラブレッド 響子の性格設定が丁寧に描かれていてよかった。
全く違った環境、経歴の中で生きてきたその2人が舞台での共演をきっかけに同じ高みに共に昇っていこうと決意するというのはちょっと展開が早すぎるかな、という気がしないでもないけど、じらされることもなく一気に読み上げて「終わった~♪」という達成感が得られるいい物語だった。

登場人物のモデルを想像しながら読むのも楽しかった♪

ここしばらく劇場からもちょっと足が遠のいていたんだけど、コレ読んだらまたあの暗闇の中で感じる緊張感の中に身を置きたくなって来たな。
舞台はやっぱり生で見なくちゃね。

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