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◆Date:2006年07月
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ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード〈上・中・下〉 』

  • 2006/07/27(木) 13:03:31

ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダン・ブラウン
 越前 敏弥
4042955037
ダ・ヴィンチ・コード(中)
ダン・ブラウン
 越前 敏弥
4042955045
ダ・ヴィンチ・コード(下)
ダン・ブラウン
越前 敏弥
4042955053

内容(「BOOK」データベースより)
ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ ヴィンチの最も有名な素描 “ウィトルウィウス的人体図”を模した形で横たわっていた。殺害当夜、 館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、 警察より捜査協力を求められる。 現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、 一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く…。

読み終わった~っ!
もう、とにかく「読み終わったこと」が嬉しい(笑)

最初にこの本を開いたのはまだ文庫化される前。
会社の後輩にハードカバーを借りてきて読み始めたんだけど何故だかなかなか読み進めなくて 「ルーブルのトイレで2人が逃げ出す相談をしている」辺りで止まったままにしていたら、 そのうちその所有者が会社を辞めることになってしまいそのまま返却。
で、それから1年。
自分で買う気はなかったんだけど会社で回し読みされていた文庫版が一通り回ったらしく社内文庫 (みんな読み終わった本を適当に突っ込んでおくスペースがあるのだ(笑))に揃っていたので借りてみた。
で、読み始めてはみたもののやっぱり最初のほうはなかなかペースが掴めなくて、前回と同じところまで辿り着くのに1ヶ月がかり (この間に他の本を5冊くらい読んだ(笑))。
「また途中で挫折かな~」と思っていたけど、無事にルーブルを抜け出してからは一気にスピードアップして中・下巻はそれぞれ1日で読了。
なんなんだ、この差は(笑)

で、感想。
確かに面白かった。
最初のほうはちょっとモタつく感じがするけど(笑)、その後はスピーディーで、 それぞれに盛り上がりがある場面切り替えで飽きることなく読むことが出来た。
登場人物も個性的で、それぞれ役割が明確だし、物語を牽引する「謎」もなかなか興味深かった。

ただ、同時に「思ったほどでも…」と思ってしまったのも正直なところ。
読み終わるまでにあまりにも長くかかってしまったので自分の中の期待値のハードルを自分で上げてしまっていたのかな。
また「世界的なベストセラー」という称号にも期待しすぎてしまった感あり。
更には読まないでいる間にこの本からヒントを得たのであろうと思われるTV番組をけっこうたくさん見てしまっていて内容(特にダ・ ヴィンチの絵に隠された「謎」の辺り)について事前に知っていたことが多かったのがかなり大きいかも。
ただ本の中ではこうした「ダ・ヴィンチ関連の謎」がかなりサラッと流されていたのは、ちょっと意外な感じがしたな。
私はそれこそがこの本のメインなのかと思っていたので。

あと、何より致命的だと思うのは、やはり「キリスト教の教義や歴史、戒律、禁忌についての素養がない」ということ。
これが判らないってことは、この本の面白さ、意外性の本質は理解できないってことなのでは。
解説で荒俣宏氏は「そういう人のほうが楽しめる」と書いているけど、やっぱり何も知らないままこれを読んでも単なる謎解き、 暗号解読のミステリーとしてしか読めないんじゃないのかな。
何が出てきても、どんな解説をされても「ふ~ん。ま、そんなこともあるよね」としか感じられないんだもの。
確かに、何があっても「そんなことあるはずない!」的な拒否反応がないってことは言えるかもしれないけど…それと「面白く読めるかどうか」 はちょっと別だよね?

だから、この本が欧米諸国はともかく、キリスト教どころか「宗教」 というものに対して意識が希薄な日本でこんなに読まれているってことが不思議。
みんな判ってるのかな?
でも、日本人ってキリスト教的なことはともかく、「ダ・ヴィンチ」が好き、というのはあるかも。
「モナ・リザ」が初めて日本に来たときもビックリするくらい行列が出来ていたみたいだし。
つまり、この本が日本で成功したのは内容よりもそのタイトルがポイントだったのでは。
同じ内容でも「イエスのなんたら」とか「聖杯がどうした」 とかっていうようなタイトルだったら日本ではそんなに注目されなかったんじゃないかと。
タイトルが「ダ・ヴィンチ・コード」だったからこそこの本は日本でも売れたんじゃないかなあ、なんて思ってみたのであった。

物語的には暗号解読の根拠が今ひとつ曖昧な部分があったのと、最後真犯人以外はみんな妙に「いい人」 になってしまったのがちょっと物足りなかったな。
それから、あのショッキングな始まり方から考えると、最後はかなり尻つぼみになってしまった気がする。
もっとグチャグチャでドロドロか、または吃驚仰天なエンディングかと思っていたので。

越前敏弥氏の訳は判りやすくて、テンポがよくて読みやすかった。
巻末に越前氏推薦の参考文書の掲載あり。(親切!)
ちょっと面白そうなタイトルもいくつかあったので、図書館でチェックしてみよう。

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矢崎存美『ぶたぶたのいる場所』

  • 2006/07/23(日) 12:59:12

ぶたぶたのいる場所
矢崎 存美
4334740952

内容(「BOOK」データベースより)
海辺の瀟洒なリゾートホテルには、知る人ぞ知る神出鬼没のホテルマンがいた。見た目はかわいいぬいぐるみだが、 中身は頼りになる敏腕執事。 お客が困っていると、何処からか現れ、疾風のように去ってゆく―。その姿を目撃した者は、 幸せになれるという伝説があるのだ。 今日も新たなお客がやってきて…。とっても不思議で心温まる、超人気シリーズ最新作。

神出鬼没のぶたぶた、今回は瀟洒なリゾートホテルのホテルマンとなっての登場です。

なんといっても今回特筆すべきは、ぶたぶたが役者もやっているところ!
勤務しているホテルの年に一度の桜祭りで一般市民を集めて舞台をやることになるんだけど、そのキャストの一人として出演することになるという展開。
しかも役どころは「オセロー」のイアーゴー・・・悪役です(笑)

物語はこの桜祭りの舞台の配役選びに関わる物語を中心にホテルに集まる人々とぶたぶたの交流を描いたあと、 最後にそれまでの物語に登場した人々を観客にしてお待ちかねの「オセロー」の舞台を丸々1編を使って描く、という構成。
約50ページを使っての劇中劇「オセロー」は読み応えあり!

今回の作品集は今まで読んだものとはちょっと違うなと思った部分がいくつか。
まずぶたぶたを見ることが出来ない人がいるってこと。
「ホテルの裏方としてあまり人目につかないようにしている」という設定も手伝ってはいるのだろうけど、今まではぶたぶたは普通にそこにいて、 存在して当然だから他の人は特に騒がないって印象が強かったけど、今回は「見える人には見えて、見えない人には見えない」 という設定だった。
基本的にはむしろそういう存在であるほうが当然といえば当然だろうけど、何故今回は設定が変わったのかな?
(それとも今までもそうだったけど私が気付かなかっただけ?)

それと、ぶたぶたを「怖い」と感じる人が出てきたこと。
確かに現実にこんな人(もの?)が存在していたら、そりゃあ怖い。
だっていくら見た目が可愛いぶたのぬいぐるみでも、それが自分で動いて考えて喋っちゃうんだよ?
どう考えても「普通」ではないでしょう^^;
でも、今までの物語の中ではみんな一瞬「え?」「ウソ?!」と思うけど、 周りの人間が当然のように対応していてぶたぶたからも真っ当な挨拶をされちゃったりすると「あ、どうも」って思わず普通に返事してしまって、 あとは「まあ、これが普通なのかな」って感じで付き合い始めてしまう・・・って感じの展開だった。
なので、この物語の中ではみんなそういう感じなのかと思ったら、今回は「どうしても怖くて我慢できない」ってひとが登場したので「ほお、 こういうのもアリなんだ~」と却って新鮮だった。
でもぶたぶたが現実に存在するとしたら、怖がるのも当然だけど、 同時に怖がっていてなかったことにしてしまうのも残念なことだよね~と思ってしまう気持ちもあったり(笑)
ちょっとお友だちになってみたい存在ではあるよね。

エンディングはまる~い終わり方で、読み終わったあと「ほっこり」できるのはいつも通り。
肩の力を抜いて読める1冊。

「人形の夜~春の物語」「柔らかな奇蹟~夏の物語」「不機嫌なデズデモーナ~秋の物語」「ありすの迷宮ホテル~冬の物語」 「小さき者と大きな空~再び、春の物語」の5編を収録。

高田崇史『麿の酩酊事件簿〈花に舞〉』

  • 2006/07/22(土) 13:42:17

麿の酩酊事件簿〈花に舞〉
高田 崇史
406275455X

出版社 / 著者からの内容紹介
名門・勧修寺(かしゅうじ)家の十七代目当主にしてベンチャー企業のオーナー、文麿(ふみまろ)。三十一歳・独身貴族の彼は、 理不尽な家訓に適(かな)う素敵な花嫁を募集中。しかし彼の前に現れる美女たちは、なぜかトラブルメーカーばかり。 彼女たちが巻き込まれた事件を、酔うほどに冴える酩酊推理で解決する文麿だが、結婚への道は遥か遠く!?

面白かった♪

「起」「承」「転」「結」がパターン化された構成とスピーディーな展開、物語ごとの個性的な設定で飽きずに読める連作短篇集。
特に酒を飲みすぎて前後不覚になると急にキャラが変わって謎を解き始め、 その後二日酔いから醒めると狙っていた相手から自分の記憶にない内容とお礼、そして別れの言葉が書き綴られた手紙を受け取って終わる、 というマンガのような展開が好きだった。
まあ、実際に元々「マンガの原作」だったのを小説化したそうなので、「マンガのよう」であるのも当然か(笑)
(原作者の名前は「高田紫欄」というらしいけど、これって著者と同一人物だよね?)

事件の謎解きは、その物語のメインの趣味とか職業特有のしきたり、 慣習などに拠るものが殆どだったので門外漢の私としては特に推理したり出来るレベルの話ではなかった。
でもそれは「QED」シリーズでも同様だから特に問題なし。
却って私は「QED」シリーズのように判ったような判らないような話を長々とされるよりは、 この作品くらいにピンポイントの薀蓄をサラッと披露してくれる程度のほうが読みやすくて好きだな~。
それでも、著者の博覧強記ぶりは充分に覗えるし。

主役の文麿をはじめ、口うるさいお祖母様、職務に忠実で博識な執事などパターン化された登場人物も楽しかった。

「ショパンの調べに」「待宵草は揺れて」「夜明けのブルー・マンデーを」「プール・バーで貴女と」の4編を収録。

続巻が出ているらしいので図書館で予約しておこうっと。

坂木司『動物園の鳥』

  • 2006/07/19(水) 13:38:59

動物園の鳥
坂木 司
4488012965

出版社/著者からの内容紹介
ひきこもりの友人を外の世界へ連れ出そうと努力を続ける坂木司。 動物園で起こる不思議な現象に、鳥井真一は筋道の立った回答を導き出すことができるか? 『青空の卵』『仔羊の巣』 に続く感動の第3弾!

三部作のシリーズ最終巻、完結編です。

面白かった♪
3冊の中で一番読みやすかったし、全体的に違和感なくスルスルと読めた。
うん、ここまで全部読んでようやくこの物語全体について「まあ、こういう話もアリかな」って思えた感じ。
決してすっごい面白かったというわけではないし、また意外な結末というわけでもなく、「多分こんな感じで終わるのかな」 と思っていたところにそのまま着地してきたという印象。
でも、その予定調和の中の殆ど誤差のない着地の正確さが却って印象的だった。

そのラストに向かうために準備された物語には、真一を人間不信に追い込んだ中学の同級生が登場する。
彼と真正面から対峙し、それを乗り越えることで先に進もうとする真一と司。
2人の関係を変化させるためには、どうしても現在の自分たちがそうなってしまった「原点」に向かい合う必要があった、 ということなんだろうな。
この同級生のキャラクター設定はちょっとありきたりなイメージを感じてしまったけど、彼を追い込む手口(笑) の緻密さとか周りのメンバーの周到な配置でなかなか盛り上がるクライマックスになっていた。
確かに彼はヤな奴だったけど、あんなにまで徹底的にやっつけなくても…^^;

さりげなく登場する「滝本の妹」が、実は司が真一との関係を見直そうと決意するもう一つの切っ掛けになっているあたりも何気なく巧妙。
それから、正論ばっかりで自分の意見をいわなくて真一に「嫌いだ」といわれる少女の存在も効果的。

やはりこうやって全体を読んでみるとただのやさしくて、やわらかくて、切ないだけの物語ではなく、 かなり巧妙でけっこう底意地の悪い物語だったのかも。
(いや「物語」ではなく、「著者」の問題か?(笑))
特に最後の6ページ。
こんなところにまだ「シークレット・トラック」があったなんて!
思わず読まないまま返却しちゃうところだったよ^^;
これから読む人は、最後までちゃんとページをめくりましょう!

柴田よしき『猫は引っ越しで顔あらう 猫探偵正太郎の冒険4』

  • 2006/07/19(水) 13:32:57

猫は引越しで顔あらう 猫探偵正太郎の冒険4
柴田 よしき
4334740766

内容(「BOOK」データベースより)
同居人のミステリー作家・ 桜川ひとみの転居にともない、東京で暮らし始めた正太郎。早速仲よくなった隣猫、 フルフル(アメショー系シルバータビーもどきの大きな去勢雄)とニンニン(茶虎と白の混じった小柄な避妊雌)のコンビと一緒に、 新しい街で、 新しい冒険に大忙し!?下町の情緒に馴染み、正太郎が活躍する四つの事件。好評シリーズ、いきなり文庫で登場。

推理作家・桜川ひとみの飼い猫・正太郎が探偵役になって事件を解決するシリーズ、第4弾。
面白かった♪このシリーズは安心して読めるのがいいなあ。
しかも、いつもは正太郎(ネコ)視点作品と、ヒト視点作品が同数くらい入っていて、 正太郎視点作品のほうが好きな私は物足りない思いをしていたんだけど、今作は4編のうち3編が正太郎視点だったのですごく楽しく読めた。
満足、満足♪

今回は正太郎の飼い主・ひとみが恋人の後を追って琵琶湖湖畔のマンションを処分して引っ越してきた東京でひとみと正太郎が遭遇する事件の物語。
引っ越し先を探して不動産物件を見て歩くひとみと正太郎の行く先々に必ず放置されているカップ麺の謎を追う「正太郎と天ぷらそばの冒険」、 神楽坂の古いけれど住み心地がいい一軒家に引っ越してから隣に住む大家さんちの二匹の猫とのコンビネーションが楽しい 「正太郎と古本市の冒険」「正太郎と薄幸の美少女の冒険」、 そして突然恋人の死によって生きる気力を失った娘をなんとか立ち直らせようとする母親の姿を描く「祈鶴(いのりづる)」の4編を収録。

物語としては、ヒト視点の「祈鶴」が一番読み応えがあった。
死んでしまった恋人は可哀想だけど、でも私には娘の未来、幸せほうが大事だ、 というエゴイスティックなまでの母親の真っ直ぐな気持ちが胸に迫る。
また犯人に行き着くまでの構成や伏線もとても効果的だし、哀しみの中にも希望の光が見えるラストもよかった。

でも、やっぱり私はネコ視点の3編のほうが好きだな~(^^)
特に東京での新居のお隣(大家さんち)の飼い猫フルフルとニンニンの2匹を加えた「正太郎と古本市の冒険」「正太郎と薄幸の美少女の冒険」 がすごくよかった。
この3匹の会話がムチャクチャ楽しい♪
うちの周りにいるネコたちもこんな会話をコッソリしているのかしら…と想像するとついニヤニヤしてしまう。
中でも3番目の「正太郎と薄幸の美少女の冒険」は、その前の2作の「実はこの家には…出るらしい」 という伏線を受けての解決編なので謎も謎解きも力が入っていて面白かった。
ただ、いくら焦っていたからといって、あのタイミングで犯人がまた現場にやってくるというのはちょっと安易な感じ。
といってもみんなが揃ってるときに…というとやっぱりああなってしまうのかな。

でもそういった「あれ、ここちょっと…」な部分を凌駕して、3匹のネコ+1匹のイヌの会話が楽しくて可愛らしかったのでヨシ(笑)
こういうのってやっぱりちゃんと身近で動物をきちんと見ている人だからこそ書けるんだろうなあ。
続編が楽しみ。

ああ、私も(古くていいから)神楽坂の庭付き一軒家でネコと一緒に暮らす生活がしてみたい…。

光原百合『時計を忘れて森へいこう』

  • 2006/07/16(日) 12:16:39

時計を忘れて森へいこう
光原 百合
4488432026

内容(「BOOK」データベースより)
同級生の謎めいた言葉に翻弄され、 担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。さわやかな風が渡るここには、 心の機微を自然のままに見て取る森の護り人が住んでいる。一連の話を材料にその人が丁寧に織りあげた物語を聞いていると、 頭上の黒雲にくっきり切れ目が入ったように感じられた。その向こうには、哀しくなるほど美しい青空が覗いていた…。

以前から「噂」だけは聞いていた光原さんのデビュー作が文庫になっていたので早速買って読んでみた。

いわゆる「日常の謎」系のミステリー。
清海(きよみ)という自然に恵まれた田舎の町の、またその中の「シーク」という環境団体が管理する森で職員をする護(まもる) と彼に好意を寄せる高校生・翠(みどり)の周辺に起こる少し悲しく、そして不思議な謎を扱った3つの物語。

とても読みやすかった。
護や翠たち登場人物についても、シークの森を中心とする自然についても、そして「謎」についての記述も、 穏やかでゆったりとした筆致で丁寧に描かれていて、全てが違和感なくその世界に存在している、という印象を持った。
確かに「甘すぎる」という気配はあるものの、この設定、登場人物だったら、こういう作品であってもいい、というか「あるべきだ」と思う。
何しろ、表紙からこのイラストなんだから、ね。
(でも、このイラストの少女は私の「翠」のイメージとはちょっと違うな)
だから、基本的には私はこの作品が好き。

ただ、私が気になったのは、この穏やかな物語の全てに「死」が出てくること。
それは原因のハッキリした事故や病気といったものから来るものであり、それ自体に事件性があるわけではない。
だから、一般的な(?)ミステリーのような「連続殺人事件」という話ではないし、物語のストーリーの上でこの「死」 が重要な役割を果たしていることも判る。
でも、やはり一つの物語の中に一つずつ「死」が配置されている、というのはちょっと多すぎると思う。
特にこの中で扱われるのは、「殆ど面識がない人」の死ではなく、愛する人(肉親や恋人)の死であるから尚更。
物語の中ではその死により揺さぶられ、バランスを崩した登場人物たちから、「後悔」や「疑問」「真実」を導き出して解決し、 安定した日常に戻っていく、という流れになっていく。
その死についての描写にはきちんと敬意が払われているし、それ自体が物語の中で重要な意味を持っている。
謎に行き着くまでの流れも非常に穏やかで、また説得力があり、その「死」 を乗り越えることによって成長した登場人物たちが描かれて終わっており、最後に柔らかで爽やかな読後感が残る。
多分物語としては成功なのだろう。
また「死」というものは、そんなにも日常からかけ離れた事象ではないということも言いたいのかもしれない。

でも私は、それぞれの物語に全て「死」がからんでいるのを読んで、「死が誰かが成長するための『道具』として使われている」 ように思えてしまったのだ。
人の死は誰かに何かを教えるためののものではないと思う。
(結果的にそうなることはあるかもしれないけれど、それは決して「前提」ではない)
この物語では、「死」は大切で重要なものとして扱われているけれど、だからこそ3つの物語全てが「死」 に絡んだ物語であることに少し違和感を感じた。
3つのうち、少なくとも最初の物語はその人物を死なせなくても成立したのではないかと思うのだけれど、どうだろう。

でも、デビュー作でこのクオリティの作品が書けるというのは素晴らしい才能であることは確か。
文庫版になって価格もお手ごろになったので未読だったら読んでみても損はない、と思う。

畠中恵『うそうそ』

  • 2006/07/13(木) 12:15:09

うそうそ
畠中 恵
4104507059

内容(「BOOK」データベースより)
日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、 病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・ 松之助と箱根へ湯治に行くことに!初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、 旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき…。大好評「しゃばけ」シリーズ第五弾。

面白かった~♪

今までは家の中で寝てるか、出掛けるにしても近所の栄吉のお店くらいがせいぜいだった若だんなが、なんと初めての旅に出る、 しかもその旅先で数々の事件に巻き込まれるという今回の長編。
江戸(というか自分の家)を離れるだけでも一大事なのに、夜中に誘拐されちゃったり、夜の山道を歩いたり、 天狗と戦ったりと今までの若だんなには見られなかったアクティブなシーンがたくさんあって楽しかった(^^)
私はこのくらい視点の広がりがあったほうが物語として読み応えがあって好きだな~。
もちろん今までの作品も嫌いなわけじゃないけど、若だんなの行動範囲が狭いからその分小さくまとまりがちで「物足りないなあ」 と感じていたので。
そのためか、今までは若だんなメインのものよりも、どちらかというと仁吉や佐助や鳴家たち妖が中心にいる物語のほうが好きな作品が多かった。
それが今回は若だんなが初めての旅先でいろんな事件に巻き込まれて、頭だけじゃなくて身体も使って (だからもちろんちゃんと寝込むわけだけど(笑))、いろんな人に会って、いろんな人の想いを受け止めて若だんならしく一回り成長する、 そういう物語だったので、久々に「みんなまとめて面白かった」と思えた作品だった。
また、楽しいだけじゃなくて、若だんなが箱根の姫神様であるお比女の哀しみ、悩みを受けて、「自分の存在意義」について考えるシーンや、 箱根で知り合った雲助・新龍の昔語りなどシリアスなシーンも盛り込んであって緩急の差がハッキリしていたのもよかったし、悪役 (というにはちょっと微妙かな…。でも、若だんなに害をなそうとする人物)の最終的な処遇にしても単に断罪するのではなく、 その人なりの背景を考えた上で希望を残す終わり方をしているのがよかった。

ただ、若だんなを活躍させるためには仕方ないのかも知れないけど、2人の兄やたちの出番が思ったほど多くなかったのがちょっと残念。
しかもちょっと物語への出入りがゴチャゴチャしていて、状況を把握しにくかった部分もあったかな。
2人は2人で動いている様子も同時に描いてくれると判りやすかったかも。
鳴家は相変わらず可愛い~♪
付喪神のお獅子との連係プレーもグッドでした(^^)

せっかく湯治に行ったのにいろんなことがあってなかなかお湯に入る機会が出てこない話になっているけど(笑)、 このあとはちゃんと療養してもうちょっと丈夫になって欲しいなあ。
まあ、今や「病弱である」というのも若だんなの重要なキャラクターの一つだとは思うけど…でも、やっぱり今後もシリーズを続けるのであれば、 もうちょっと自分で歩ける範囲が広い方が物語の視点も大きく取れるからいいなじゃないかと思うな。
だからこの機会にほんのちょっとでもいいので若だんなを丈夫な身体にしてあげて下さい。
せめて店番くらいは兄やたちに許して貰えるくらいには…。

三谷幸喜『オンリー・ミー-私だけを』

  • 2006/07/09(日) 11:59:16

オンリー・ミー―私だけを
三谷 幸喜
4877284427

内容(「MARC」データベースより)
東京サンシャインボーイズの脚本家として「12人の優しい日本人」などを世に送り出した著者による待望の初エッセイ集。

単行本として1993年に出版され、その後1997年に文庫化された三谷さんの初エッセイ集。

今や『古畑任三郎』や大河ドラマ『新選組!』など数多 の人気テレビドラマの脚本家として名前も顔も知られるようになってきた三谷さんだけど、 これがまとめられた10年ちょっと前にはまだ演劇界の比重の方が高くてテレビでは初めてのドラマ脚本(『振り返れば奴がいる』) を手がけたばかりの頃。
私はもともとお芝居がすごく好きで、ちょうどこのエッセイが出るちょっと前(15年くらい前) が一番いろんな劇団の公演を見に行っていた時期だと思う。
その当時三谷さんが主宰していた「東京サンシャイン・ボーイズ」の公演も、1992年の「なにもそこまで」、 「もはやこれまで」、 1993年の「彦馬がゆく」の都合3本に足を運んだことがある。

「東京サンシャイン・ボーイズ」の舞台を観て一番感じたのは「たくさん人が出てくる芝居だなぁ」ということ。
しかも更に印象的なのは、そのたくさん出てくる登場人物の誰一人として影が薄い、単なる「脇役」的な人がいない、ということ。
これについてはこの本の「第三章 大演劇論『八方美人論-あなたもすぐに座付になれる』」の中で三谷さん自身が

私の場合、劇団には常に十四人の役者がいて、毎回全員が登場する話を考えなくてはなりません。 その中の誰一人としてただの通行人であってはならず、仮に通行人であったとしても、 それは見せ場を持った通行人でなければならないのです。 ただ上手(かみて)から下手(しもて)に通り過ぎるのではなく、 彼には彼なりのドラマがなくてはなりません。

と書いている。
確かに、あの劇団の舞台というのはそういう決意というか配慮の行き届いた舞台だった。
といっても、単に人が出てきてたくさん喋って見せ場がある、けどツマラナイ芝居、というわけではない。
それだけの人数が登場してそれぞれ見せ場を作って、すごい量のセリフを言うのに、観客に内容がちゃんと伝わって、しかも掛け値なしに面白い、 更には上演時間がけっこう短いというところが凄いなあと(今更ながら)思うのだ。

本の中では冗談っぽく書いているけど、これは現在に至るまでの三谷さんのTV、映画、 舞台の作品に於いても同じことに注意を払って作っていらっしゃるんじゃないかなあと思う。
(多少は制限が緩くなっている部分はあるにしても)
そう考えると(1年という長い期間を与えられていたとはいえ)『新選組!』であれだけの数の登場人物たちを誰一人おろそかにせず、 それぞれの人生と個性を描ききった群像劇に仕上げてくれたのは三谷さんだからこそ、と改めて感じた。

劇団はその後1994年に「30年間の充電期間」に入ってしまうので、今考えると本当に「ギリギリ間にあった」という感じ。
それよりも以前から名前と評判は聞いていたのに、何故か「観に行こう」 と思うまでに時間が掛かってしまい結局最後の方の何作品かしか見られなかったことは本当に残念。
でも、今は観たくても観られないと考えれば「それだけでも観ておけてよかった」っていうべきかな。
それにしても最後の頃は当時でも随分人気があったと思うけど、公演している劇場は「シアター・トップス」クラスなのかあ。
お芝居で食べていくのはやっぱり大変なことなのね~^^;

今もその傾向があると思うけど、この「やっとちょっと名前が売れてきました」 な頃の初エッセイ集には三谷さんの懸命に人を笑わせようとする真面目さ、と人が感じることを計算しているしたたかさみたいなもの (回りくどい(笑))が非常に強く出ていると思う。
キャッチコピーの「1ページで1回笑えます!」ってほどではなかったけど(笑)、あの短い紙面の中で「面白くしよう」 と思って書いたものがちゃんと完結して成功しているのはやはりスゴイと思う。
「あとがき」で『これほど読んで役に立たないエッセイも珍しいかも知れない。』と不安になっていたようだけど、単純に「面白かった」 だけでも充分だよね。
「役に立つ」本を書くより「面白い」本を書く方が100倍は難しいと思うし、しかも世の中には「役に立たない」上に「つまんない」 本なんて山ほどあるもの(笑)

意外だったのは解説を書いている女優の斉藤由貴が書いている文章が思いがけず巧かったこと。
決して美文というのではないけど、独特のテンポとリズム、勢いがあってとても読みやすかった。
喋ったり、演技しているのは今ひとつ好きになれない女優さんなんだけど、もしかしたら著作は気に入るかも?
機会があったら作品を読んでみよう。

米澤穂信『さよなら妖精』

  • 2006/07/08(土) 15:49:04

さよなら妖精
米澤 穂信
4488451039

内容(「BOOK」データベースより)
一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。 遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、 おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。 謎を解く鍵は記憶のなかに―。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。

『春期限定いちごタルト事件』を読んだ直後に図書館でハードカバーを借りたのに何故か読むタイミングを失してしまい、 そのまま返却してしまった作品。
今回文庫化されたので約1年半ぶりに読むことになった。

前作の印象からか、何となく「多分にトリッキーな推理小説」をイメージして読み始めたら、 これがかなりストレートな青春小説であったのにビックリ。

同じ高校の3年生である守屋路行、太刀洗万智、白河いずる、文原竹彦の4人と、 世界地図のどこにあるかも思い出せない国ユーゴスラヴィアから来た少女・マーヤとの出会いと別れの物語。
日本の一般的な中都市で普通に恵まれた、平和な高校生活を送る4人と、6つの民族が集まって出来た複雑な過去を持ち、 しかも戦乱の火種が絶えないユーゴスラビアから来たマーヤ。
マーヤの、全てのことに好奇心を示してその意味を問いかけてくる真っ直ぐな眼差しと、 平和でも裕福でもないけれどその祖国を命懸けで愛そうとし、自分の手でそれを勝ち取ろうと既に決めている彼女の強さが、 4人の日常に波紋を投げかけていく。
その様子が、マーヤが去った一年後に彼女当時守屋が書いた日記を読み返すという形で読者に提示されていく。
そしてその内容は同時に、「マーヤはどこに帰っていったのか?」という謎を解く鍵になっている、という構成。

そう、この作品は「青春小説」でありながら、「ミステリー」でもあるのです。
でも、これって成功してるのかな~…?
私としてはちょっと微妙な感じがするんだけど^^;

もちろんそんな(青春小説であり、ミステリーである)作品はいくらでもあると思うのでそれ自体はいいと思うのだけど… 個人的な好みからいうと、別にこの小説にミステリーの風味はなくてもよかったのでは?という気がする。
なんていうのかな、 それ以外の部分ではスムーズに流れている物語のリズムやテンポがその謎解きの部分だけかなり乱れている感じがしたんだよね。
ちょっと「無理矢理」って感じがあったような…。
マーヤの帰った場所はどこなのかという一番大きな謎は物語全体に繋がる構成になっているのであってもいいと思うけど、 それ以外の日常の中に散りばめられたさりげない「?」を解く部分はかなり不要だったような気がする。

別の文化圏の人間と触れあうことで自分の存在に疑問を抱く、そして別れを乗り越えてその先に歩き始める若者たちの姿。
こういう、基本の物語自体がすごくしっかりしたものだったので、 却って工夫したはずであろう謎の部分が浮いてしまっているように感じられて残念に思った。

ラストにセンドー(太刀洗)が守屋に渡す手紙の内容とセリフが印象的。
センシティブな人の第一印象が「ぶっきらぼう」に見えてしまうというのもよくある話ではあるけれど、その部分がよく描けていると思った。

マーヤとの日々全体を「守屋の書いた日記」の中の記述とした構成も読みやすかった。
ただ、現実にこんな日記書く人がいたらちょっと引くと思うけど…^^;

でも、高校生でこれだけ自分の町や自国の文化、そして自分についてきちんと他者に理解して貰えるように説明出来る能力がある (またはそうしようとする意欲がある)というのは素晴らしいことだと思うな。
迷いはたくさんあると思うけど、頑張ってちゃんとした大人になって欲しい!

私は

自分の手の届く範囲の外に関わるのは嘘だと思っている。

として、守屋やいずると一緒にマーヤの行方を追おうとはしないけれど、「手の届く範囲」 である2人のために山ほどの資料を段ボールに詰めて送ってくる文原の不器用さと真面目さが好きだった。
こんなふうに自分を表現するのって難しいよね。


<関連サイト>
汎夢殿(著者の公式サイト)


春期限定いちごタルト事件
米澤 穂信
4488451012

山本一力『草笛の音次郎』

  • 2006/07/02(日) 15:44:54

草笛の音次郎
山本 一力
4167670046

内容(「BOOK」データベースより)
三度笠、縞の合羽に柳の葛篭、百両の大金を懐に―。今戸の貸元、恵比須の芳三郎の名代として成田、佐原へ旅する音次郎。 待ち受ける試練と、 器量ある大人たちが、世の中に疎い未熟者を磨き上げる。仁義もろくにきれなかった若者が、 旅を重ねて一人前の男へと成長してゆく姿をさわやかに描いた股旅ものの新境地。

あまりこういう任侠、股旅ものって読む機会がないので他の作品はよく判らないけど、多分普通は「旅慣れた渡世人が各地を巡って歩く。 その先々で遭遇する丁々発止の物語」であることが多いと思う。
でもこの作品は「初めて江戸を離れた青年がその旅によって成長する」物語。
いわゆる「ロードノベル」とか「青春小説」って要素を持った物語だった。

そのせいか、絶対的な悪役一味を除いては、登場人物はみな主人公の未熟ながらも真っ直ぐな人となりに感銘を受けて、 彼の成長を手助けする「善き人」として描かれている。
前の宿場で起こった事件のあと、そこで見聞きしたもの、出会った人、託されたものが次の事件の切っ掛けや重要な鍵になっているあたりとか、 ちょっと「ロールプレイングゲーム」に近い要素もあったり?(これも私は詳しくないので全く見当違いの意見かも^^;)
でもその伏線が上手く効いていて、物語を読みやすくする推進力になっているのは確か。
「のろ」「回り兄弟」「すいべら」「助け出方」「すべりどめ」と一つ一つの物語はそれぞれ完結しながらも、次の、 そしてその後の物語の出発点となり、最終話「まるい海」のラストで最初の出発点となった今戸へ戻ってくる、という構成が非常に読みやすく、 最初から最後まで面白く読むことが出来た。

主人公の音次郎は小さい頃父親を亡くし、母の手一つで育てられ、10歳から母の勤め先である瓦版の刷り元で修行を始める。
ひとかどの職人となった21の年に同僚から誘われた博打が切っ掛けで刷り元を馘になり、 その後今戸の貸し元恵比寿の芳三郎の元で下働きを始める。
母の面倒をみるため深川から今戸まで通いで修行を続けた音次郎が芳三郎の名代として初めての旅に出たのは27歳のとき…という設定。
成田までの旅の途中で出会う人々がこの音次郎の素直さ、頭(勘)の良さ、誠実さ、度胸、他者への思い遣りなどに感銘し、 彼をいっぱしの渡世人として成長させるための様々な知恵や教えを授けていく。
その行動や言葉を受けて音次郎もまた真っ直ぐに大きな男への道を歩んでいく…という迷いのないスッキリした構成は好感が持てた。

でも、ちょっと音次郎の設定って年のわりには素直すぎるというか世間知らず過ぎる…って感じに思えるんだけど。
今だって26~7歳って言ったら、そこそこ人生経験を積んで「若者」からは少し「ちゃんとした大人」になろうとしている時期でしょう。
だとしたら250年前の江戸の27歳っていったら今よりもずっと大人だった(老成していた)と思うんだけど。
しかも音次郎は10歳の年から他人の元で修行をしていたし、しかも貸元のところでも5年くらいは修行しているわけでしょう。
それで(いくら江戸から遠出したことがないとは言っても)あそこまで世間知らずだったり、 言葉さえも最初は渡世人言葉も使えないって設定はちょっと極端じゃないのかなあ、って印象を持った。
といっても、それもまた音次郎の特徴として魅力的に描かれていたので「ヨシ」としておこう。
しかも爽やかなだけでなく「うなぎを食べると女っ気なしではいられなくなる」という設定もあったりするところが笑えた(笑)

ところで読んでいて思ったんだけど「~おりやす」とか「そうでさ」とか「ござんす」とかの渡世人言葉っていうのは、 方言か何かなのかな?

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