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山口雅也『垂里冴子のお見合いと推理』

  • 2002/03/30(土) 15:50:34

垂里冴子のお見合いと推理
山口 雅也
山口雅也『垂里冴子のお見合いと推理』最初にタイトルを見たとき「垂里」って何て読むのかな~、と思ったんですよね。
「垂水」で「たるみ」って読むから「たるさと?」とか。
それが「すいり」と読むと判って、「あ、そういうお話なのね~」って判ったという。
普通にタイトル読んだだけでも判るか(笑)
と言うわけでこの作品は所謂「安楽椅子探偵」、「コージーミステリー」ものです。

登場人物は垂里家の人々(両親と3人の子ども達)、主役はその垂里家の長女・冴子さん(33歳、独身、家事手伝い)。
この冴子さんを結婚させようと叔母さんが持ってくるお見合い相手が遭遇する事件を、普段はおっとりして自分の意見も言わず本ばかり読んでいる冴子さんが推理して解明していく、と言う構成。

事件や謎はすごくシンプルだし、ヒントや伏線もきちんと判るように書いてあって、すごく計算されていると言う印象でした。
それを解明していく冴子さんのキャラクターもいい感じ。

でも、個人的な好みから言うとこういうタイプのお話で殺人事件が出てくるのってあまり好きじゃないんですよね。
ちょっとお話の全体の雰囲気と事件のバランスが良くないと言うか…。

すごく好きだったのは冴子さん達の父親が妻が買ってきたショートケーキを見て、彼女が何処に行って誰と会い、何の話をしたかをホームズばりの推理で解き明かすシーン。
そしてそれを妻は『悪い癖だ』と一言で片付ける所が笑えました。
こういうシーンがもっとあったら嬉しかったなあ。

短編でサクサク読めるので通勤本としてオススメです。

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井上夢人『おかしな二人-岡嶋二人盛衰記』

  • 2002/03/29(金) 15:47:06

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記
井上 夢人
井上夢人『おかしな二人-岡嶋二人盛衰記』1977年に江戸川乱歩賞を受賞してミステリー作家としてデビューし、13年間に28冊の本を書いた作家「岡嶋二人」。
その正体は「イズミ」(井上泉:著者)と「徳さん」(徳山諄一)の二人だった。
この二人はどうやって出会い、小説を書いたのか。
そして何が彼らを別れさせたのか…。
合作作家である間は「二人でどうやって小説を書いているんですか?」、そして別れた後は「何故コンビを解消したんですか?」。
繰り返されるその質問への、この本は著者からの最後の回答である。



架空の人物とは言え、一人の作家が誕生してから消滅するまでを当事者の片割れである著者が書いた内容はとても読み応えがありました。
(ボリュームもあるし(624ページ))
でもプロの作家が書いているからなんでしょうか、あまりにも「上手く出来すぎてる」ような感覚を受けてしまったのも事実。
何となく実際に起こった事が書いてあるのではなくて、これもまた小説なんじゃないの?という気がしてしまったんですよね。

それにこの内容はあくまで片割れである「イズミ」の側のみの視点になっていて、それ(特に消滅に至る過程)を「徳さん」がどう考え捉えていたかが判らない所がとてももどかしく感じました。
と言っても別に著者が一方的に「徳さん」を悪者として書いているわけではありません。念のため。
むしろ著者こそが誰よりも「徳さん」の本心を知りたかったんだろうな、という印象でした。

それにしても江戸川乱歩賞に応募したきっかけが、小説を書きたたかったわけでもミステリーが好きだったわけでもなく、「受賞作は出版されてその印税が100%手に入る」「何者でもない自分を世間に対して言い訳が出来る」と言う事だというのには驚かされました。
それだけで興味もない小説、それもミステリーを書こうと思う、それも思い立ってから受賞まで4年かかっているのにその間その気持ちが冷めなかったというのはすごいなあ。
それはむしろ読んでいなかった、興味がなかったからこそ出来たのかも知れないし、また同時にやはり才能があったからなんでしょうね。
でなければ受賞することもそうだし、その後13年間も作家を続けることは出来なかったでしょうから。
「岡嶋二人」を解消してからも作家を生業としている著者を考えると、「徳さん」と会えた事は幸運だったんでしょうね。

ちなみに私はこんな緊張感溢れる関係で仕事をするプレッシャーには耐えられませんね^^;
友だちとはあくまで暢気に付き合いたいです。
(ま、仕事も暢気にやってるけど(笑))

あっ、そうそう。
この本の中には「岡嶋二人」名義で書かれた殆どの作品のトリックが詳細に書かれていますので、これから読んでみようと思っている人はご注意下さい。

ナンシー関×町山広美『堤防決壊』

  • 2002/03/23(土) 15:43:45

堤防決壊
町山 広美 ナンシー関
ナンシー関×町山広美『堤防決壊』女性誌「クレア」に連載されていた消しゴム版画家・ナンシー関と、放送作家・町山広美による対談の完結編。

出るとつい買ってしまうナンシー関もの。
世の中の風潮とかについ流されてしまいがちな自分に「おいおい、それでいいのかい?」とブレーキをかけてくれるような気がします(笑)

それに二人の思い出話から「あ、そう言えば私にも似たような経験が…」と、失われた記憶(爆)がいくつか蘇ってきたりしました。
それも実はあまり思い出したくない記憶だったりするあたり…^^;

一番「なるほど~」と思ったのは『おばさん』をテーマにした回で、『(象の時間と蟻の時間が違うように)人間でも体内時間の時間軸が違う場合がある。』って話をしてる部分。
私も自分でどうも周りの進み方について行けないなあって思うときがあるんだけど、それは自分の体内時計のせいなのかも。
でもそれでOKなのかと言うとそうでもなくて『年も見た目もおばさんなのに気持ちの上で引き受けてない人を扱うのは、周囲の人も対応に困るんじゃないか』という発言も。
私もそろそろ電池取り替えないと^^;

枡野浩一『君の鳥は歌を歌える』

  • 2002/03/21(木) 15:40:54

君の鳥は歌を歌える
枡野 浩一
枡野浩一『君の鳥は歌を歌える』歌人・枡野浩一氏が自分でセレクトした映画、小説、マンガなどに関するエッセイと、その作品を「短歌化」したものをまとめた一冊です。

この本の中で紹介されている作品や人の殆どを私は寡聞にして知らないのですが、そんな私も「判ったつもり」にさせてしまう枡野氏のキレのいい文章が心地よかったです。
言葉を生業にして生きている人だけに、言葉の選び方とか構成が上手いですね。
(そんなありきたりな誉め方が恥ずかしい^^;)

それぞれの作品に添えられた短歌も良かったですが、私は以前雑誌で読んで気に入ってた

「つきあって日が浅いのでまだ君の/傷つけ方がよくわからない」

と言う作品が収録されていたのが嬉しかったです。

タイトルはビートルズの歌詞(「and your bird can sing」)の訳らしいのですが、すごい直訳なのに日本語の方が断然ステキに思えるのは何故?

(作品そのものには全く無関係だけど)一世を風靡した(?)ポジティブ・シンキングのミナコ・サイトウ(斎藤澪奈子)が亡くなっていた、というのはちょっとビックリでした。

中野翠『お洋服クロニクル』

  • 2002/03/20(水) 15:37:37

お洋服クロニクル
中野 翠
中野翠『お洋服クロニクル』大の「お洋服好き」を自認する著者が、1953年から1989年までの36年間、自分が着た洋服の思いでを中心に当時のファッション、風俗などを書いた本です。

私は元々中野さんの文章って割と好きだし、流行の中でも洋服って分かり易い分野だから流行に疎い私でも「あ、そう言われればそうだった!」と思い出すことも多くて面白く読めました。

でもこの本、私はむしろ文章よりも絵の方が好きかも(笑)
文章に合わせて著者本人がその当時の自分のスタイルの絵を描いているんだけど、この絵が可愛い!
顔なんかは「へのへのもへじ」調に省略してあるけど、身体のデッサンとかすごくしっかりしているし、お洋服のディテールもきちんと書き込んであって分かり易い。
太くて柔らかい線の感じも好みでした♪

それにしてもこんな昔のことをどうして覚えているんだろう?!

東野圭吾『探偵ガリレオ』

  • 2002/03/17(日) 15:34:59

探偵ガリレオ
東野 圭吾
東野圭吾『探偵ガリレオ』神奈川県警の捜査一課に勤務する草薙刑事が持ち込んでくる不可解な事件を、大学の同級生でバトミントン部のライバルであった物理学者・湯川助教授が解決する短編ミステリー。



面白かったです♪
ミステリーを読むとき、謎解きって基本的にしないつもりで読んでるけど、それでも謎の種類が錯覚だったり時間差だったりすると「あ、もしかして私にも解けるんじゃ?」なんて期待してちょっと考えながら読んでいることがあります。
で、その結果「チッ、やっぱりハズレか…」とガックリすると言う…(泣)

でもこの本は物理的な現象がメインだから、最初から「全然判りませ~ん」ってお任せ状態で読めて気楽に楽しめました。
謎解き部分は理科の実験みたいで面白かったです。

謎が判りにくい分、事件とか人間関係を単純に書いてあるのが上手い。
それに探偵役の湯川(頭が良くてちょっと変人。子ども嫌い。でも人付き合いはそんなにヘタじゃない)と、その相棒の草薙(人当たりが良くて判断力はあるけど論理的な考えが苦手)のキャラもわりとありがちだけど、このお話の中ではバランスが取れたコンビだと思います。
(ちなみに湯川のモデルは俳優の佐野史郎らしい。その関係で佐野氏が解説を書いてます)

著者の頭の良さがいい感じで出ている一冊。

ただ、作品のタイトルを5作品中3作が「転写る」で「うつる」、「壊死る」で「くさる」って感じで漢字の熟語をそれを表現する訓読みでルビが振ってある(このタイトルが謎、事件そのものを表している)のに、残り2作は「燃える(もえる)」、「爆ぜる(はぜる)」になっていたのが何となく気になった。
この2作を同じようなタイトルにしなかったのは理由があるのかな?

舞城王太郎『暗闇の中で子供』

  • 2002/03/13(水) 15:31:25

暗闇の中で子供―The Childish Darkness
舞城 王太郎
舞城王太郎『暗闇の中で子供』奈津川ファミリーの末っ子・四郎が大活躍した「煙か土か食い物」の続編。
今回の主役は四郎のすぐ上の三郎お兄ちゃん。

奈津川家の母親を始めとした主婦数人が殴打された上生き埋めにされると言う事件は四郎によって解決したが、兄弟の母親・陽子の意識はまだ戻らない。
さらに逆上した犯人によって大怪我を負わされた父親・丸雄、長兄・一郎はまだ入院中。
四郎も新しいガールフレンドの部屋に入り浸りで奈津川家には三郎一人が取り残されていた。
ある日、三郎は人気のない西暁町の町なかでマネキン人形を抱えて歩く不審な少女・ユリオを目撃する…。



「煙か土か~」が主人公の四郎の超・一人称で語られているのと同様に、この作品も主人公の三郎によって語られています。
でも、前作とはかなり印象が違う。
「煙か土か~」が家族のこととかあちこち脱線はあるものの母親の殴打事件の謎がその物語をずっと貫いていたのに対して、これは次々と謎が出てきては解決されていきます。
それは物語の重要なファクターではなく単なるエピソードでしかないんですよね。
「え?この問題はこれで終わりなの?伏線じゃなくて?」って何度思った事か^^;

それに前作は四郎の一人称だとは言っても家族や友だちやその他にも沢山の人が出てきたけど、三郎の物語はそういう外の世界のことが本当に少ないんですよ。
四郎の物語は外を向いていたけど、三郎のはひたすら自分の内側に向かっていてどんどんどんどん心の奥~の方に入っていってしまうんです。
読んでいる間中、ずっと三郎の頭の中を覗いてるみたいな感覚。
だから三郎の思考が自分とシンクロしてきちゃうみたいなそんな感じがず~っとしてました。
ちょっと怖い。
三郎もけっこう人付き合い上手そうなのになあ。

決してつまらない訳じゃないんだけど、前作ほど単純に「面白かった~!」っては言えないかな。
少なくとも読み終わって「気持ちよかった!」っていう爽快感はないです。
それどころかこの作品のラストのすごいこと!
主人公に対してここまでやるか!って感じ。
私なんか最後まで「もしかして夢オチ?」と思いながら(と言うか「期待」しながら。そのくらいすごいのよ)読んでいたくらいでした。
いくら「何かを失わなければ手に入らないものがある」って言ったって、そこまですることはないだろう。
シュビドゥバはいいけどさ~^^;
ここまでしないとダメなの?人生って…。
だったら私なんかもう死んでるのも同然だわ。

四郎は相変わらずカッコ良かったけど、最後に「いい子」になりすぎてしまったのが私としてはちょっと不満だったな。

それに奈津川家のトラウマ、移動式地獄・二郎は結局どうしたのだ!

「むしろだからこそ、こう考えるべきなのだろう。逆なのだと。作家こそが、物語の道具なのだと。作家を用いて、物語は真実を伝えるのだと。そう、真実を語るのは、作家ではなく、あくまで物語なのだ。」

『大密室』

  • 2002/03/07(木) 15:27:58

大密室
有栖川 有栖 北森 鴻 西澤 保彦
『大密室』「密室」をテーマにした短編ミステリーの作品集です。
執筆陣は有栖川有栖、恩田陸、北森鴻、倉知淳、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、山口雅也の8氏。

面白かったです♪
ミステリーアンソロジーは比較的よく読みますが、今まで読んだ中でもこれはかなり満足度の高い一冊でした。
「密室」と言う同じ題材(それもかなり使い回されている)を扱っているのに、それぞれ全然違う視点から書いてあります。
(当然と言えば当然ですが)
中でも、「密室」を物語の主体として扱っているものだけでなく、それを含んだ「物語」そのものを主体にしている作品が多かったのが特徴的でした。
(例えば恩田陸の「ある映画の記憶」(でもこれ難しかった(泣))とか、貫井徳郎の「ミハスの落日」とか)
私はミステリーでもどちらかというと「謎」とか「トリック」よりも、そこに至る過程とか人間関係とかに重点を置いた作品の方が好きなのでとても楽しんで読めました。

その中でも私が一番好きだったのは北森鴻の「不帰屋(かえらずのや)」。
ストーリーも良かったし、学会で異端視されている美貌の民俗学者と言う設定の探偵役・蓮丈那智が魅力的でした。
(途中まで男の人だと思って読んでいた…!(笑))

それから、作品と合わせてそれぞれの著者が「密室に対する想い」をつづったエッセイが併録されているのですが、これも面白い!
TVや映画で言うと「メイキング」とか「NG集」みたいなノリで書いてあって楽しめます。
(この中で貫井徳郎氏が"本格"について言及している箇所を読んで「あ、なるほど"本格"ってそう言うことか!」と納得しました(笑))

エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』

  • 2002/03/03(日) 15:24:48

飛ぶ教室
エーリッヒ ケストナー 山口 四郎
エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』いや~、なかなか染みる話ですねえ。

クリスマスを目前にしたドイツの寄宿学校を背景に、敵対する学校の生徒との抗争、その中から見いだされるお互いへの敬意、教師から生徒へ注がれる暖かい愛とまなざし、仲間たちとの友情、勇気、思いやり…などなど改めて書くとちょっと気恥ずかしくなるようなエピソードが描かれています。

この本は児童文学で、対象年齢は「小学中級から」となっています。
でも生徒間の友情や勇気と言った単純なエピソードはともかく、尊敬する先生が失った(と思っていた)旧友が自分たちを見守ってくれている風変わりなおじさんだと気付いて2人に内緒でその仲を取り持つあたりのちょっと複雑な人間関係、心理描写なんかは本当にそんな年齢で判るの?って気がしてしまいました。
(すっかり忘れちゃってるんですよね、その頃自分がどうだったかなんて^^;)

本の中の少年達は15~6才が中心なのですが、上級生は煙草や葉巻を学校で吸っていたりして、ドイツの学校ってそうなの?とちょっとビックリでした。
思っていたよりも全体的に大人っぽいお話ですね。
それなのにクリスマス劇として上演される「飛ぶ教室」のお話は、そうでもないんですよね。
何となく子どもと大人の中間のアンバランスな感じを象徴してる気がしました。

そうそう、この間Marchさんの「ロングラブレターって『飛ぶ教室』と関係あるの?」って書き込みに私が「そうじゃなくてあれは『漂流教室』だよ」って返事をしたんだけど、こうやって「飛ぶ教室」を読んでみると、その主題(友情、信頼、正義、勇気そして現代社会への批判)の部分ではあながち間違ってもいないのかも。

『賢さを伴わない勇気は野蛮であり、勇気を伴わない賢さは何の役にも立たない』

『すべて悪いことをした場合には、それをやった者ばかりでなく、それを止めなかった者にも責任がある』

それから、心配していた翻訳は「bk1」で酷評されていたほど酷いとは思いませんでした。
強いて言えば句点が多すぎて文章のリズムがあまり良くなかった事くらいかな。
意味の取り方とかは特に問題ないと思います。
むしろ漢字とひらがなの配分は丁度良くて読みやすかったです。

奥秋義信『誤用乱用テレビの敬語』

  • 2002/03/03(日) 15:20:49

誤用乱用テレビの敬語
奥秋 義信
奥秋義信『誤用乱用テレビの敬語』タイトルを見て「TVで使われている変な言葉遣いについて書いた『面白い』本なのかな?」と思って読んだのに、単純に敬語の文法の本であった…。
それならそれで構わないんだけどね、だったらちゃんとそう書いて欲しいかったです。
「テレビの敬語」も最初の方にはさすがに列挙されているものの、後半になってくると時々思い出したようにポツンポツンと出てくるくらいでタイトルに付くほど沢山出てくるわけでもないし。
タイトルに惹かれて買った私はちょっと騙された気分…。

それに出てくる例が「本当にこんな事言う人いるの?」って感じの変なのばっかりなんですよね。
例えば「新聞の投稿で『最近"おごちそうさま"と言う言い方をよく耳にするが、むしろ下品ではないか。"ちそうになりました"の方がすっきりしていていいのでは』と言う内容のものがあった」って記述があるんだけど、少なくとも私は"おごちそうさま"なんて変な言い方をする人は知らないし、仮にいたとしてもそれに反論するのに"ちそうになりました"のがいい、と言う人がいるとも思えないんだけど。
普通は「"ごちそうさま"でいいんじゃないか」って書くと思う。
とにかくこの手の「本当にそんなこと言う人いるの?」「作ってるんじゃないの?」的な例が多くてかなり眉つばな感じがしちゃいました。

文法の説明自体もくどくて読みにくかったな。
丁寧に書いてあるように見えて、心の中では「このくらいの事も判ってないのか。仕方ないから教えてやるけど」みたいな考えが見え隠れしているようで、どうも読んでいて腹の立つ本でした。
(思った通りの内容じゃなかったためかなり偏見を持っています^^;)

服部まゆみ『ハムレット狂詩曲』

  • 2002/03/01(金) 15:18:01

ハムレット狂詩曲
服部 まゆみ
服部まゆみ『ハムレット狂詩曲』ロンドンで人気の演出家 ケン・ベニングの元に日本の歌舞伎役者・片桐清右衛門が訪ねてくる。
義妹である仁科京子が主宰する「劇団 薔薇」の新劇場「薔薇座」のこけら落とし公演「ハムレット」の演出を依頼するためだ。
その申し出をケンは複雑な思いで受け止める。
ケンにとって清右衛門は自分とその母親を捨てた実の父親だったのだ。
しかし、幼い頃に別れた自分に彼は気づきもしない。
清右衛門と別れた後、疲れ果て死んでいった母親の復讐をするためにケンは依頼を受け、故郷日本へと旅立つ…。



結構スルスル読めちゃったんですけどねえ…。

全編殆どの部分をケンがどうやって清右衛門を殺害するか、で進んでいくわけなのですが、これがハラハラもドキドキもしないんですよね~^^;
考えてばっかりでなかなか行動に出ないし、何より動機が薄くて説得力がない。
読者に「こんな事があったんなら、こういう行動に出ても仕方ないよね」って思わせるか、または動機はずっと伏せたままでひたすら行動に出るかしないとこういう話は引っ張るの、難しいと思います。
それがなかなか何も始まらないし、盛り上がりオチもなくて「もしかしてこのまま終わってしまうの?」って心配しちゃうくらいでした。
ラストは何とかちょっと盛り返したかなって感じで良かったけど。
(あのまま終わったら暴れます(笑))

「ハムレット」の舞台稽古の場面とか面白いところがない訳じゃないんだけど、どうしても手放しで「面白かった!」とは言えないんだなあ。
キャラがみんな弱いからかなぁ。全体にキレがないっていうか。
その割に登場人物が多すぎるし、後半シェイクスピアの芝居のセリフが多用されすぎるのも鼻につくかな。
それに主要な話以外のエピソードが多すぎる気もしました

大体、これって誰が主役なんでしょう?

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