ページ内記事タイトル一覧

◆Date:2000年11月
ALL

フリーエリア

テスト中。ここはフリーエリアです。

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

杉山亮『子どものことを子どもにきく』

  • 2000/11/29(水) 00:00:00

子どものことを子どもにきく―八年間の親子インタビューから
杉山 亮
元保父さん、その後おもちゃ作家、児童書作家という職業の著者が、自分の息子に年に一回インタビューした記録です。
息子の隆くんが3歳から10歳までの8回分が収録されています。

思いがけない面白さでした。
時々、雑誌とかで「子どもの面白い言葉」みたいな一言を読むことはあるけど、こうやってまとめてインタビューって形で小さい子が何を考えて、どう生きているのかなんて読んだ事がなかったのですごく面白かったです。
8年の間に隆くんがどんどん「人間らしく」(笑)なっていくのが手に取るように判って、『すご~い!』と素直に感動しますね。
その代わりに、失ってしまうものもあるんだろうなあ、と思いましたが。
もちろん、小さい頃はお父さんの質問と隆くんの回答が噛み合わない事なんか当たり前、と言った状態なのですが、それに対してお父さんがきちんと対応しているのがいい感じでした。

それぞれの回に「○歳の隆さん ○○を語る」(例えば「三歳の隆さん神を語る」とか)って言う堅いタイトルがついているのですが、このセンスも好きだなあ。

著者は自分が関わっている雑誌に掲載する、という動機でこのインタビューを始めたのですが、やってみた結果として一般の家庭でもこうしたインタビューをしてみたらどうですか?と勧めています。
その時の心得(経験上の)や、現在14歳(中学3年生)に成長した隆くんの近況をちょっとだけ報告した「あとがき」を含め楽しい1冊です。

私が一番「すごい!」と思ったのは、『人間の頭の中には一生に使う物が最初から全部入っている』と言う発想でした。
(隆くん4歳のインタビューより)
それによると「髪の毛」も「耳アカ」も「目やに」も「ひげ」も全部、頭の中に入ってるらしい(笑)
なるほど~!

スポンサーサイト

小野不由美『図南の翼』

  • 2000/11/28(火) 00:00:00

図南の翼 十二国記 講談社文庫
小野 不由美
後の供王となる12歳の少女、珠晶が麒麟に会うために世界の中心である蓬山に昇山して王に選ばれるまでの物語。
面白かった~♪
ちょっとお説教臭さがあったものの(笑)、ちゃんとエンターテイメントもしています。
ハラハラドキドキして、笑えて、泣けます。
なんと言っても珠晶のパワーがすごいっ!
こういうのって、う~んと若い頃に読みたかったなあ…。

五木寛之『四季・波留子』

  • 2000/11/26(日) 00:00:00

第二章 四季・波留子
五木 寛之
陰影がある分、「奈津子」よりはいいかな(笑)

何て言うか、すごく率直なんですよ。
他人に対して。
「そこまで言うか?それもそんな言葉で。」みたいな会話がどんどん出てくる。
そう言うのがダメみたい。
作品の良し悪し、と言うより生理的なものでしょうね。

「奈津子」の時同様、手紙での表現は良かったです。

五木寛之って車好きなの?

倉知淳『星降り山荘の殺人』

  • 2000/11/24(金) 00:00:00

星降り山荘の殺人
倉知 淳
安田ママさんがHPに「や~ら~れ~た~」(笑)と感想を書いているのを読んでどんな風にやられたのかと、思わず手にとってしまいました。
読み終わって、「なるほど、こうやられたのか」(笑)
雪に閉ざされた山荘で連続殺人が起きる、と言う設定はまあ、ありがちなミステリーなのですが、その前提条件(「この役割の人は犯人じゃない」(←もちろん、名指しではない)とか「この推理は正しい」とか)も全て読者に提示する、という形を取っています。
その上で最後に「さあ、犯人を考えてください」と挑んでいるわけです。

私は元々ミステリーを読んでも、一緒に謎を解いたり、犯人を考えたりする読者ではないのですが、これはその設定によって自然と「この人かな?はたまたこいつか?」と考えてしまうように仕組まれている所が「上手い」ですね。
こんな方法のミステリーもあったか!って作品でした。

近藤史恵『ねむりねずみ』

  • 2000/11/20(月) 00:00:00

ねむりねずみ
近藤 史恵
歌舞伎界を舞台にした推理小説。

謎自体は面白かったんだけど、人物設定や舞台設定に所々違和感があってなんとな~く気持ちが落ち着かなかった。
例えば、物語の区切りを表現するのに「歌舞伎」を意識して「第一幕」、「第二幕」…と言う言葉を使っているのに、その中の区切りは今度は「第一章」、「第二章」…となっていたりする所とか。
「第一幕」とするならその後は「第一場」の方が適当だったのでは?
それと探偵のワトソン役で大部屋の歌舞伎役者が出てくるんだけど(どちらかというと探偵より彼がメイン)役になりきるために普段でも女言葉を使っている、って言う設定はともかく、その感覚があまりにも女性っぽすぎるのでは?と思ったり。

伏線の張り方は上手いと思うし、「歌舞伎」と言う舞台は好きなので興味を持って読めたけど、
そんな所が気になってイマイチ入り込めないかな、って感じでした。

ただ、物語の中心となる天才歌舞伎役者(所謂「梨園の御曹司」)の人物設定は、面白かった。
どうせだったら彼をもっとメインにした物語だった方が良かったかも…。

吉本ばなな『体は全部知っている』

  • 2000/11/19(日) 00:00:00

体は全部知っている
吉本 ばなな
私は吉本ばななの何が好きかというと、内容よりももしかして文体なのかしら?とこれを読んで思いました。
いや、もちろん、内容があってこそ、の話なのですが。
「別に悩みなんて無いけど」って顔して日々を送っているように見えて、
その実変な所に力が入って筋肉痛になりかけてる疲れた心をマッサージしてくれるような文体だと思います。

この短編集は「人生、辛い事や哀しい事、苦しい事がいっぱいあるけど、楽しい事や気持ちいい事もあるからちゃんと生きていこうよ」っていうお話が13入ってます。
私は「田所さん」と言う不思議な(現代版 座敷童?(笑))物語が好きです。

桐野夏生『錆びる心』

  • 2000/11/17(金) 00:00:00

錆びる心
桐野 夏生
ザラザラした手触りの作品ばかりだった。
著者の性格の悪さ(笑)が出てる、と言う感じ。
そのザラザラ感が『もうヤダ!読みたくない!』って所の一歩手前で止まってる所が、「やるな(ニヤリ)」って感じですが。

物語って人生のある部分を切り取って額縁に入れたような物だけど、現実にはその前や後にそこに入りきれなかった(または敢えて入れなかった)部分があるわけですよね。
この作品集はその額縁の中にない部分(特に「その後」)をすごく意識させる作りになってます。
へたすれば、これを導入部にして文庫一冊分の小説を書けるのでは?と思うくらいに。
でもそこまで行ったら『もうヤダ!読みたくない!』になってしまうのかも。

わかぎえふ『秘密の花園』

  • 2000/11/15(水) 00:00:00

秘密の花園
わかぎ えふ
エッセイです。
サクサク読めます…が、サクサクすぎて引っかかりがない…。
それにエッセイってやっぱり新鮮さが命かな~。
雑誌に連載されていたのは5~6年前らしいけど、そのくらいで「こんなに感覚が違ってしまうものなのか!」って部分がいくつかありました。

あ、女性に夢も希望も持っている男性は読まない方がいいと思います(笑)

乙一『夏と花火と私の死体』

  • 2000/11/14(火) 00:00:00

夏と花火と私の死体
乙一
面白かった~っ!
安田ママさんの銀河通信オンラインの「乱読めった斬り!」の感想から興味を持った作家さんです。
表題作と「優子」と言う作品が入ってます。
どちらもいいけど、特に表題作が秀逸!

お昼休みに読み始めて、3分の2くらい読んだんだけど「次どうなるのか」が早く知りたくて、仕事中に時々休憩室に行って読んでいたくらい。
緊張感が途切れない長さと、テンポが小気味いいです。

詳しい感想は銀通オンラインを見て下さい。
あれ以上的確な感想は私には書けません^^;

柴田よしき『炎都』

  • 2000/11/12(日) 00:00:00

炎都―City Inferno
柴田 よしき
平安の昔、一条帝に愛されながらも、その正体を火から生まれた妖魔「火妖」であることを暴かれ安倍晴明によって京都の地下深くに封印された花紅(はなくれない)姫が、1000年の時を越えて荒廃した人心、そして破られた結界の隙をついて蘇り転生した一条帝を手に入れようと京都の町を破壊しつくす…と言う円谷プロも真っ青の^^;小説です。
飛黒烏(「ひこくう」。烏天狗のなれのはて)や水虎(「すいこ」。どうもうな河童)などと言った、妖魔が出てきて人間を襲う非現実の部分と、相次ぐ地震や火事で逃げまどう人間のすがたと言った現実が上手く組み合わせて書いてあります。
ヒロインは転生した一条帝(君之)が愛した香流(かおる。彼女も誰かの転生らしい)。
彼女の設定が地質調査の専門家、それも学者じゃなくて技術者ってところが上手い!と思います。

ノベルスで続編が出ているらしいので、早速買いに行かないと。

村野薫『事件のカンヅメ』

  • 2000/11/08(水) 00:00:00

事件のカンヅメ
村野 薫
面白かった!
新潮OH!文庫3冊目にしてやっと「当たり」に出会えました(笑)
(2冊目は途中で挫折^^;)

海外ものも若干混じっていますが、主に日本を中心にして「3面記事」で取り上げられるような事件が沢山紹介されています。
その内容がバリエーションに富んでいるのが面白い。
そしてそれが単なる羅列に終わらずにその心理にも言及している、かつあまり専門的になりすぎないというバランスがいいです。

しかし、人間って怖い…。
「事実は小説より奇なり」というのは、まさに真理ですね。

馳星周『鎮魂歌(レクイエム)-不夜城2』

  • 2000/11/03(金) 00:00:00

鎮魂歌(レクイエム)―不夜城〈2〉
馳 星周
映画にもなった「不夜城」の続編。

「不夜城」で主役だった健一は、表面には出ず、代わりに台湾人の殺し屋秋生と日本人の元警官 滝沢の2人の視点で物語が進んで行きます。
前作同様(いや、それ以上かも)人が死ぬ、死ぬ。
その本当の意味や理由は最後の最後になるまで判らないのに、日本人も中国人もそれぞれの面子や怒りや恐れのために殺し、殺されていきます。
で、その底辺に流れているのは前作で自分の愛する女を自分の手で殺さなくてはならなかった健一の憎悪だった、という物語です。

前作では周囲に振り回される側だった健一が、2年経って振り回す側(それも全て自分のものにするために)に成長(?)していました。
「不夜城」の時、主役をやった金城武もこの作品では主役は出来ないでしょう。
そのくらい健一は(文字通り)「血も涙もない」ヤツに変身しています。
変な感傷が入らない分、いっそ「清々しい」とも言えるけど…でも「すんごいヤな奴」だから、やっぱり映画にしたら共感は得られないかな(笑)

それにしても、主な舞台は新宿の歌舞伎町なんだけど職安通りを挟んで隣り合った大久保もかなり登場します。
大久保は私が毎日通っている街。
確かに大通りからちょっと路地に入って、そこから歌舞伎町に抜ける辺りってヘタな外国(?)より、「異境!」って感じで迫力あります…。
早く引っ越して欲しい…(T_T)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。