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ラサール石井『笑いの現場 ひょうきん族前夜からM-1まで』

  • 2008/02/11(月) 10:26:19

笑いの現場―ひょうきん族前夜からM-1まで (角川SSC新書 27)
笑いの現場―ひょうきん族前夜からM-1まで (角川SSC新書 27)

頭はいいけど怠け者でお笑い好きだった大阪生まれのイシイ少年が、名門高校から早稲田ミュージカル研究会、劇団の研究生、ストリップ劇場の前座を経て「コント赤信号」として人気を博し、ラサール石井となるまでの道のりを描いた「第一章 コント赤信号で見たお笑い界 (ノンフィクション編)」と、たけし、さんま、志村けんら現在も第一線で活躍する大物芸人たちの「笑い」を解説する「お笑い芸人列伝 (評論編)」の2章構成。

第一章は描かれている期間が長いためかちょっとポイントが絞り切れていなくて退屈な部分も時々あったけど、「オレたちひょうきん族」「笑ってる場合ですよ!」など一世を風靡したお笑い番組をその現場で、リアルタイムで見てきた人間だけが描ける臨場感があって全体としては楽しく読めた。
当事者しか知り得ない裏話も結構多かったし。
それから「M-1(グランプリ)」の分析(+採点)が、第一回からつい先日行われた第七回まで掲載されているのも面白かった。
特に第六回は番組の審査員から外されてしまったのに、自分でブログを立ち上げて独自審査をしていた、というエピソードはすごい(笑)

第二章の評論編もかなり面白かった、というか私はこっちのほうが好き。
一人(一組)ごとにそんなに多くの枚数を割いているわけではないけれど、それぞれのキャラクターが見事に分析されていて読んでいて「なるほどね~」と納得出来る部分が多かった。
何より、対象vs評者という関係性ではなく、それぞれの才能を同じ土俵の中からの「愛のある(でも甘やかしてはいない)視線」で捉えて描いてあるところがとても好感が持てた。

今のこのブーム(第四次?)を総括する文章もいつか読んでみたい。

それにしても、熱に浮かされたような流れのまっただ中にいたのにも関わらず、他者、そして自分をもこんなにも的確に捉えていたラサール氏の冷静さに脱帽。


オレたちひょうきん族 THE DVD 1985~1989 FINAL
オレたちひょうきん族 THE DVD 1985~1989 FINAL

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六角弘『怪文書〈2〉業界別・テーマ別編』

  • 2002/08/08(木) 10:01:55

怪文書〈2〉業界別・テーマ別編
六角 弘
六角弘『怪文書〈2〉業界別・テーマ別編』自ら怪文書図書館「六角文庫」を運営する著者が、最近の事件を中心にそこに登場する怪文書を紹介した一冊。

期待していたほど怪しくなかったし、かと言って専門的に事件を掘り下げてあるわけでもなく全体的に中途半端な印象。
思ったよりも紹介されている「怪文書」の数が少ないのも期待はずれでした。

後半になると事件の詳細がただ書き連ねてあるだけで、その上だんだん著者の自慢話(?)的な展開になっていくのも「なんだかな~」な感じ。
こういう内容のものを「新書」と言う形で出す必然性ってあるのかな?と思ってしまいました。

ただ紹介されている怪文書のオリジナル(?)が載っているのは面白かったです。
中には縮小されて文字が判読できないのもありますが、充分判読できるものもかなりあって生々しい雰囲気を伝えています。
特に某スポーツ選手と結婚した某TV局の女子アナウンサーに向けた彼女の行状を暴露する、と言う意図の怪文書がすごかったです。

こういう文章を読むと考えてしまうのは、読み手側ではなく書き手側の気持ちなんですよね。
「こういうドロドロな文書を書くときってどんな気持ちで書いているんだろうな~」と、つい考えてしまうのです。
果たしてその気持ちって文書を書くことで果たして発散されたり、消化(昇華)されたりするんでしょうかね。

それにしても「怪文書」ってどれもこれもヘタクソな文章なんですね。
と言っても、流暢な文章で書かれた怪文書ってのもヘンかな、やっぱり(笑)

隆慶一郎『一夢庵風流記』

  • 2001/09/23(日) 00:12:00

一夢庵風流記
隆 慶一郎
戦国時代に実在した武士、前田慶次郎を主人公にした物語。
10年ほど前に少年ジャンプで連載された「花の慶次」(原哲夫/画)の原作でもある。

「花の慶次」の方を先に読み始めて、その後を原作で追いかけるという私にしては珍しい読み方をした一冊。
でも、これが意外にいい効果をもたらしてくれたように思う。
小説ではイメージしにくい戦闘のシーンなどを絵で補い、マンガでは踏み込んでいない登場人物の心の奥を文章が補う、と言う感じ。
お互いがいい意味でそれぞれを補強し合っていた。
特に慶次郎は「当代随一のかぶきもの」だったと言うことで小説の中でも、普通の武士だったら死んでも着ないようなとんでもない服装で登場することがしばしばあるんだけどマンガではそれをかなり忠実に再現していたんで、どのくらいとんでもないかがヴィジュアルで理解できて面白かった。
あんな恰好、2001年の日本でしてたってビックリするよ(笑)
でもそう言う衣装をちゃんと誂えてくれる職人がいたって事なんだから、やっぱり風流な時代だったのかな。

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隆慶一郎『花と火の帝(上・下)』

  • 2001/06/09(土) 22:32:58


花と火の帝〈上〉
隆 慶一郎

by G-Tools
花と火の帝〈下〉
隆 慶一郎

by G-Tools
う~っ!
何だってよりによってこの作品を選んでしまったのか!(T-T)
他にも氏の作品は沢山あるようなのに。
続きはどうなるのだ~!!

この作品は隆氏の絶筆なのです。

「鬼の子孫」と呼ばれる八瀬に生まれその後の修練で超人的な力を獲得した岩介と、後水尾天皇の運命的な出会い。
そして岩介を中心とする「天皇の隠密」たち。
このメンバーはみんな当初敵側だったのを岩介が説得して自分の仲間にしていくんだけど、その経緯が泣かせます。
それと彼らに対する徹底的に悪役な(笑)徳川幕府との駆け引きや、戦闘シーンも迫力あっていいですよ~。
送り込まれて来る刺客もみんな一癖、二癖ある変なのばっかりだし(笑)

その他にも魅力的なキャラが沢山出てきます。
(特に岩介の娘で、岩介を上回る能力を秘めた「ゆき」が今後どう物語と絡んでくるのかに興味があった。)
そんなキャラクターに愛着が出て、お話が盛り上がって、盛り上がって「これからどうなるの?!」って所で終わっています。
泣くぞ(T-T)

面白い。
面白いからこそ、ここで終わってしまうのは哀しい。
作者もさぞや無念だったろうなあ…。

作者は地の文でも天皇の行動について書くときは尊敬語を使っているんですよね。
そんな所にも作者の天皇に対する考え方が表現されていたように思います。

でも、「吉原御免状」の時も思ったんだけど、最初の30ページくらいはすごく説明っぽい文章で、「これから何処に行く物語なのかな?」と取っつきにくい感じがあった。
そこを過ぎてしまえば断然面白くなってぐんぐん引き込まれるんだけどもしかしたらその30ページで読むのを辞めてしまう人もいるのかなあ、とちょっと思いました。

隆慶一郎『吉原御免状』

  • 2001/05/25(金) 22:20:01

吉原御免状
隆 慶一郎
いや~、何でしょう!この物語は!(笑)
色んな要素がどんどん出てくるので「着地点はどこ?!」とドキドキしながら読みました。
だって全400ページのうち、300ページ過ぎても結局何が中心にあるのか判らないんだから。
(それは私の読解力が足りないから?^^;)
と言ってもつまらないわけでは全然なくて、むしろその判らなさに引っ張られて読み進んでしまう、と言った感じでした。

何て言うのかな、完成したジグソーパズルを見ていたら何となくしっくりこない部分があるんで、そこを「ひょい」っとちょっとだけ違う絵柄のピースを入れてみたら全体が全然違った絵になってしまった…てな感じがずっと頭にありました。
物語を作る力って言うのはそこにどんなピースをはめ込むか想像できる能力なのかも。
そう言う意味においてこの作者はすごい力を持ってるなあ、と感じました。

sereneさんも書いていたあの夢の部分、あれがたった3文字のための伏線だったってのも「なんて贅沢な話なの~っ!」って感じでした。

主人公のキャラが弱いわけじゃないんだけど、周りの人物の印象が非常に強烈なので最後は「誰が主役だっけ?」って感じ。
それでもお互いが喰い合ってない、ちゃんと立っているからこそ物語が成立してるわけですね。
でも、一番印象的なのは「女たち」かも。
みんなカッコいいです。

ところで誠一郎の魅力を作っているのは「氏」なんでしょうか?「育ち」なんでしょうか?
作者はそこをどう考えていたのかなあ?

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